2004年 2月16日 557号
●まだまだ 「べらぼうな」
 市役所庁舎敷地借り上げ料


 財政が厳しいといって、 母子世帯への養育手当さえ打ち切ってしまうような 「財政健全化プラン」 をすすめる一方で、 市のずさんな公金支出が続いていることが問題です。
 問題の一つが庁舎敷地の借り上げ料です。
 市役所本庁舎の敷地の51% (約8900u) は中外勧業(株)からの借地です。 昭和62年の賃貸契約の更新時に交渉が難航したまま契約を結べないという事態が平成12年まで続いていました。 その間、 双方の弁護士同士の交渉により、 昭和63年度は路線価格を基準にした地価の5%に固定資産税分を加えた額とし、 翌年以降は毎年5%アップという金額で支払い続けてきました (表参照)。
 バブル崩壊後、 地価が1/3に下落するなかでも毎年、 前年価格の5%値上げした賃貸料を払い続けたため、 通常の賃貸料とかけはなれた高額な支出になりました。 昭和62年に6570万円だった賃貸料が平成12年には1億5338万円の2.3倍もの金額になっていたのです。 こうした異常な支出を続けてきた船橋市と、 市民に不利益を与える価格交渉を行ってきた市の代理人弁護士の責任は重大です。
 この間、 日本共産党は中外勧業(株)との契約未締結問題、 毎年5%アップという賃貸料の算定の異常さ、 高額になりすぎている賃貸料の引き下げを繰り返し議会で取り上げてきました。 ようやく市長も賃貸料の高さが 「べらぼうだ」 とみとめ、 平成13年から毎年600万円引き下げられるようになりました。 しかし、 下げ幅はわずかで異常に高額な賃貸料が改善されたわけではありません。 抜本的な賃貸料の見直しが必要です。 船橋市の公金支出の姿勢に厳格さ、 公正さが求められます。
  支払額
昭和54年度 1239万9765円
昭和55年度 2650万8943円
昭和56年度 2944万4215円
昭和57年度 3213万3138円
昭和58年度 4992万9540円
昭和59年度 5691万1515円
昭和60年度 5955万1971円
昭和61年度 6238万7076円
昭和62年度 6570万4572円
昭和63年度 8719万7500円
平成1年度 9109万2020円
平成2年度 9518万1266円
平成3年度 1億0002万7274円
平成4年度 1億0453万5667円
平成5年度 1億0926万9480円
平成6年度 1億1522万6006円
平成7年度 1億2125万8434円
平成8年度 1億2732万1361円
平成9年度 1億3368万7425円
平成10年度 1億4005万0454円
平成11年度 1億4672万3591円
平成12年度 1億5338万4541円
平成13年度 1億4000万0000円
平成14年度 1億3400万0000円
平成15年度 1億2800万0000円


●平和の灯、防衛庁包囲!
 〜ピース・キャンドルナイト・パレード


  「2・5防衛庁を平和の灯火で包囲する実行委員会」 が呼びかけた 「防衛庁」 をとりまく 「ピース・キャンドルナイト」 の行動は自衛隊のイラク派兵強行以来、 最大規模のパレードになりました。
 出発点の明治公園では5千人ほどだった人波は、 途中から次々と加わる人で1万人を超えました。 沿道からもパレードの唱和にあわせてこぶしを上げる人たちもあり 「イラクへの自衛隊派兵をやめろ!」 「イラクから自衛隊は撤退せよ!」 の唱和が満月の夜空の下、 市ケ谷の防衛庁にとどろきました。
 あいさつに立った自由法曹団の坂本修団長は、 うそで固めて始めたアメリカの戦争と占領に自衛隊を派兵した小泉内閣、 自民党・公明党を厳しく批判。 「平和を求める声は国の内外に広がっている。 今日のパレードは万波をよび、 草の根の地域、 職場、 学園に広がるでしょう。 そして3月20日の全世界のイラク反戦の巨大な行動につなげよう」 と訴えました。
 参加した人からは、 「小泉はおそろしい内閣だ。 家でじっとしていられなかった」 「平和を求める運動をこれから一層強めなければ」 「イラクへの自衛隊派兵中止をさせるために引き続き頑張ろう」 と決意みなぎる発言が続きました。
 日本のマスコミがこの集会をテレビ・新聞でまったく報道しなかったことは非常に残念です。


◆知っ得コーナー
 もうすぐ入学−−−修学金貸付制度


 この制度は、 経済的理由により修学が困難な方に対して、 月々の授業料等の資金として奨学金 (修学金) の貸付をし、 将来の有用な人材を育成するための船橋市独自の制度です。
1.申請資格
 次のすべてに該当する方。
 1)高等学校、 高等専門学校、 専修学校 (高等課程および専門課程に限る) 又は大学 (短大を含む) に在学の方。
 2)本人または父母等が、 引続き船橋市内に一年以上在住している方。
 3)経済的理由により修学が困難で、 かつ、 学校長が奨学生として推薦する方。
2.申請期間
 平成16年4月1日 (木) から平成16年4月20日 (火) の午後5時まで予定
3. 貸付金額
  国・公立 私立
大学(短大を含む)
専修学校(専門課程)
月額20,000円以内 月額30,000円以内
高等学校
高等専門学校
専修学校(高等課程)
月額8,000円以内 月額15,000円以内
4. 貸付期間
 平成16年4月1日から平成17年3月31日までの1年間
 ※次年度も引き続き貸付を希望する場合でも毎年申請していただきます。

◆提出および問い合わせ先
 学務課 就学助成係 047(436)2858