2004年 9月6日 569号

市内公園・緑地の追加・廃止決定
     都市計画審議会開催される    
 8月26日(木)都市計画審議会が開催され、「都市計画公園」や「都市計画緑地」の追加および廃止決定にかかわる議題が審議されました。
●市民一人あたりの公園面積は、全国平均の3分の1以下
 船橋市は、「船橋市緑の基本計画」にある「公園緑地の整備推進」に基づき、街区公園等の整備目標を掲げ、公園緑地整備を進めています。船橋市の都市公園一人あたり面積は2.64uであり、全国平均(8.5u)や県平均(5.89u)及び県内近隣市と比較しても少ない状況です。
●6つの公園緑地が追加「夏見2丁目公園」が廃止
 今回、追加決定される公園・緑地は、坪井近隣公園(5.4 ha)・二子町公園(0.11 ha)・山手みどり公園(0.22 ha)・夏見1丁目あおぞら公園(0.17 ha)・浜町2丁目公園(0.13 ha)・丸山2丁目緑地(0.36 ha)で、近隣住民から待ち望まれたものでした。
 一方、追加された「夏見1丁目あおぞら公園」に代替するという理由で、「夏見2丁目公園」の廃止決定の議題が提案されました。  この公園は船橋中学校の角地にある、タブの木の生える緑豊かな防風林となっています。夏見地域の住民要望が強かったにも関わらず、19年前に都市計画決定されて以来、今日まで整備されず放置されてきました。
●今、廃止をする理由はない
 日本共産党の委員は「公園に対する住民要望があったのに、なぜ整備を行なってこなかったのか。」「なぜ今、廃止の決定なのか」と質すと、市は「もともと学校敷地内にあり使えない」「教育財産として使っている」「夏見1丁目あおぞら公園という代替が見つかったから廃止の提案をした」との答弁がありました。しかし、都市計画公園として決定されながら市民の公園として整備をしてこなかったことは市の側に問題があります。
 教育委員会がこの場所をすぐに必要とする明確な理由も示されなかったことから、「あえて今回廃止決定しないで都市計画公園として継続しても問題はないのではないか」との意見をだしました。  他の委員からも、樹木を保存することを教育委員会に確約して欲しいとの話がありましたが、「保存に努めます」と所管課の心意気を述べるだけで、教育委員会の意思によって樹林地の運命が左右されることも感じられました。  今回は、公園・緑地の更なる拡大の立場で公園廃止の提案には反対の立場を表明し、公園・緑地追加の議案には賛成をしました。今後も、住民のための公園・緑地の拡大のため行政へのはたらきかけを強めます。
■インターネットで議会をチェック
 この9月議会から「インターネット中継」が実施されます。どうぞ、ご自宅のパソコンで議会を傍聴していただき、「行政」「議会」をチェックしていただければと思います。「市民にひらかれた議会」の提案が、ようやく実ったものです。
■市長から議案の提案
 今回の議案は、特定不妊治療費助成事業費、がん検診や歯周疾患対策の成人病対策費、総額で4880万円の補正予算。西船に出張所が新たに設置されることによる条例改正。印鑑登録に伴う本人確認の厳格化を図り、登録事項から「性別表記」を削除する条例改正。公共下水道に関する請負契約など、計8案。  また、定期監査報告が提出され、質疑が行われます。市長公室、環境部については「おおむね適正に処理がなされていた」としています。オートレース事業では、機器等の「備品台帳」との不一致があったこと、市場保有の未利用地が長期にわたり放置されていることなどを指摘し、それぞれ是正を求めています。  日本共産党は、これらの提案や監査報告について市民の要求に応えうるものかどうかを精査し、9月議会に臨みます。

 イラクで3日間拘束された安田純平氏が船橋で講演
         「今、イラクから伝えたいこと」に参加して
 「テロリストって、何?」と問われ、その後に、テロリストが生み出される背景が話された。私は、この問と、その後の話が、強烈な印象として残っている。  サダム政権が崩壊した後、廃墟の町に、自由主義経済が訪れた。経済制裁はなくなり、衛生テレビも売られ、イラクの多くの人たちは大歓迎する。しかし、日用品の物価が何倍にもなり、生活は楽にはならない。中でも、関税が撤廃されたことで、国内産のビール業界は壊滅状態となり、大量に失業者が生み出されていく。  こうした失業者の多くは、戦争で身内のほとんどを亡くしている。職を失った人たちが、生きるために職を探すか、命をかけてアメリカに復讐を誓うか、どちらを選択するかは、難しい想像ではない。こうして、アメリカに復讐を誓う、命がけのテロリスト達が、イラクで増えつづけていく。  アメリカ流の「自由主義社会」の押し付けが、大量のテロリストを生み、それをやっつけるという口実で戦争が起き、この繰り返しが続く。アメリカの同盟国である日本の国民として、私達は、このやり方にいつまでも組してはならないと、改めて考えさせられた。(夏見・K)
月議会の日程と
 日本共産党の質問概略

9月 6日(月)開会
   10日(金)議案質疑  
   13日(月)〜17日(金)一般質問  
   22日(水)各常任委員会  
   24日(金)予算特別委員会   
   29日(水)閉会
▼議案質疑
9月10日(金)(2)高橋忠議員 60分
▼一般質問
9月13日(月)(3)岩井友子議員 50分 市長の政治姿勢/介護保険制度/就学支援/公務員住宅などの空家利用
9月14日(火)(6)石川敏宏議員 40分 市長の政治姿勢/充実した学校教育めざして/高根木戸駅前通りの歩道整備/団地建替
9月15日(水)(6)伊藤昭博議員 40分 三番瀬のラムサール条約登録/市の自転車政策/その他
9月16日(木)(1)関根和子議員 40分 小室土地区画整理事業/鉄道施設と運賃/調整区域における開発行為の問題点
9月16日(木)(2)金沢和子議員 30分 母子家庭支援/保育園の民間委託/国民健康保険
9月17日(金)(4)佐藤重雄議員 40分 下水道料金/旭硝子工場の跡地利用/その他
※( )内の数字は質問の順番です。