2006年 4月 24日 NO.612
3月議会
   安心して働きながら子育てできる
     保育所と放課後ルームの待機児解消を


● 保育所の待機児507人に

 市内の保育所不足がますます深刻です。今年2月時点で申し込んでも入れず入所待機となった児童数が500人を超えました。夫婦で働かないと生活していけない若い世帯が増加し、保育所の需要が高まっています。預ける保育所の当てがなければ働く女性は子どもを安心して生むこともできず、少子化に拍車をかけることになります。保育所整備を強力に進めることを求めました。
主な地域別待機児数(今年2月時点)
地  域 待機児数
西船・行田 158人
二和・三咲 59人
前原 45人
三山・田喜野井 41人

 市の答弁では平成19年度いずれも市立園で、仮称前原西ヒマワリ保育園の創設(80人定員)、まこと保育園(神保町・定員30人増)の増改築、そして海神町南地区と夏見台地区に規制緩和で参入可能になった学校法人が開設を予定し、また平成20年度に二子町地区に一ヶ所新設の準備が進められていることが明らかになりました。
 これらの計画で増加する定員数は300余人で、今後の入所希望の増加を考えれば待機児の解消にはほど遠いものです。現在、保育所には定員の125%もの子どもが入所させられており、保育環境改善のためにも増設などの整備をもっと強化しなければなりません。

● 新学期放課後ルームの待機児が96人も

 保育所と同様に放課後ルームの待機児も増えています。昨年の待機児数21名から急増し、この4月に入所できなかった児童が新1年生から新3年生は8放課後ルーム96名もでてしまいました。このうち今年度増設し待機児が解消できるのは3ルームだけです。
 さらに今後も入所希望が増える見通しで、船橋市は「計画的に整備し待機児を解消する」と質問には答えますが、来年度待機児を出さない計画はしめしていません。4年生や5年、6年生の中でも放課後ルームを必要としている子どもも多く抜本的な対策が必要です。

3月議会
   予算委員会審議−−パート2


● 夜間、看護士不在で不安・・市立特養ホーム


 市立特別養護老人ホーム「朋松苑」には、夜間に何かあったときに相談できる看護士がいません。四市組合が直営の公立特養ホーム「三山園」には、夜間も看護士が常駐しています。
 看護士常駐を求める日本共産党の質問に対し、市は「看護士が常駐するという必ずしも最高レベルでなくてもよい」との答弁がありました。市立の施設ですが、民間委託の中で「手抜き」ケアとなっています。市に対して引き続き要求をしていきます。

● 介護保険の利用できない「介護難民」をつくるな

 今年の4月から介護保険制度が大きく変わり、介護度1の一部や要介護の方が「新予防給付」による新しいサービスに移行します。このサービスを受けるためには、新しい「ケアプラン」を作成する必要がありますが、市の体勢の整備が心配されています。
 今年になり国が新たな方針「委託が認められる民間ケアマネージャー、一人当たりの上限は8件」を出したことや、単価が低く採算がとれないので「新予防給付」のケアプランを引き受けることは困難との声が民間企業からあがっていました。
 日本共産党の「介護難民をつくらない体制を整えよ」との質問に対し、市は「体勢を整えるため努力している」との答弁しました。

● 老人憩いの家「洋式トイレ」設置せよ

 船橋市には、公設老人憩いの家のうち6ヶ所が和式トイレとなっており、「洋式トイレにしてほしい」との要望がありました。市は「利用者の声を聞き検討したい」と答弁しました。

● 子どもへの配慮欠ける
   給食費の滞納取立てを改めよ

 
 給食費の滞納者(保護者)に対し、子どもに直接「督促状」をむきだしのまま渡すといった子どもへの教育的配慮に欠ける、個人情報保護の点からも問題のある対応がなされていました。
 日本共産党の「対応を改めよ」との指摘に、教育委員会は「子どもの心情を考えたときに、大変遺憾。学校を指導していきたい。」と答弁しました。