2008年1月15日 No.659

●まもろう船橋の農業!●
朝市や直売所マップなどを提案

 身近な農地が減っていることに多くの市民が、心配しているのではないでしょうか。
  船橋の農業は大消費地の中にあって、安全で新鮮な食糧を消費者に提供できる都市農業という大事な役割を果たしています。生産に様々な工夫を凝らし、都内の市場でも高い評価をえている市内農業者も少なくありません。
  しかし、政府が進めた輸入自由化などの影響で農業所得が落ち込み、農業だけで生活することが大変になっています。
  「船橋の農業をまもりたい」「市内の安全で新鮮な農産物がほしい」消費者である多くの市民は市内農業を応援しています。今後、市民と農業者の協同がますます重要になっています。こうした協同をすすめるための事業を提案しました。

○農業の担い手対策
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  市民を対象にした農業研修を充実し、農業ボランティア制度をつくる。種まきから収穫まで、年間を通じて耕作の指導を受けながら農業を体験する体験型農園の実施。

○市内農産物のPR
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  農家が設置している直売所のマップをつくり、市民に広く配布する。市内農産物の直売会の回数を増やすこと。運動公園の駐車場などを利用した定例の朝市の実施。

部長「研究している」「研究していく」と答弁

 本会議で経済部長はいずれの提案についても「研究していく」「研究している」とこたえました。予算化し、具体的に農業関係者と協議して実現するよう強く要望しました。
  昨年来、輸入小麦やトウモロコシの価格高騰、原油の高騰で食品の値上げが相次ぎ、くらしを直撃しています。食糧を輸入に頼り、農業を衰退させてきた国の姿勢が厳しく問われています。政府は農業を守り、食糧自給率を抜本的に高める政策に転換すべきです。
  船橋市も市内農業をまもるためには手をこまねいているわけには行きません。日本共産党は農業者や市民のみなさんと力を合わせ、市内農業を守るためにこれからも頑張ります。


●鉄道事業の財政支援は国の責任で!●

 12月議会に市長から提案された補正予算で、成田高速鉄道アクセス(株)へ233万円の補助金を支出することが決まりました。
  成田高速鉄道は、成田空港と都心(日暮里駅)を36分間で結ぶ鉄道線として、総事業費約1261億円で工事が進められ、平成22年に完成する予定です。
  北総線(京成高砂駅〜小室駅間)と、千葉ニュータウン線(小室駅〜印旛日医大駅間)の約32・3・の軌道改良工事と、印旛日医大駅から成田空港までの成田高速アクセス線・成田高速鉄道線の19・1・の鉄道線路敷設等工事が行われます。
  平成22年開業時の利用者は、一日当たり37400人と予測されています。新京成沿線などの船橋北部地域の住民には、北総線の新鎌ヶ谷駅で乗降が可能となり、都心や成田空港への利便性が増します。
  しかし、このような鉄道整備に地方自治体が多額の財政負担を強いられれば、東葉高速鉄道への支援と同様に、他の事業を圧迫するという問題が起きてきます。
  日本共産党は、「鉄道整備事業などは、国が責任を持って財政支援に当たるべき」と主張し、鉄道事業への資本金支出や負担金支出には反対しています。成田高速鉄道への財政支援が、東葉高速鉄道の二の舞にならないよう、市民の監視の目が必要です。

「成田高速鉄道工事等への自治体負担割合」(H15〜21年度までの総額) 単位:百万円
 
千葉県
船橋市
市川市
松戸市
成田市
鎌ヶ谷市
印西市
白井市
印旛村
本坐村
 
負担金
3,000
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出資金
4,361
46
53
120
2,132
81
130
116
31
23
補助金
13,964
146
170
384
6,827
258
419
371
100
75
 合 計
21,325
192
223
504
8,959
339
549
487
131
98
負担割合(%)
65.00
0.59
0.68
1.54
27.31
1.03
1.67
1.48
0.40
0.30
※補助金は国庫補助分を除く実負担額