2008年2月25日 No.661


●18億円の焼却灰施設が たった7年で廃止●
〜トラブル続き、目標未達成のまま〜

 船橋市ではゴミ焼却灰の再資源化によるリサイクルをすすめるという名目で、平成11年度より「焼却灰再資源化施設」が稼働開始しました。この施設は、(株)荏原製作所、三井不動産建設(株)と本市との共同研究事業の一環で、約18億円をかけて建設されました。
  しかしリサイクルを行うどころか、年40〜90回も稼働停止となり、平成18年度には火事が発生するなどのトラブルで、平成19年度にはついに稼働が休止していました。
  当初の性能保証の数値(焼却灰の年間処理量6000トンや年間稼働日数300日)を満足したのはたった2年間しかありませんでした。このままでは維持管理経費が年4億円以上もかかることから、平成21年度廃止を決定したとの報告がありました。
  日本共産党は、当初から民間企業主導の実験工場の押しつけを批判し、きちんと稼働しない分の損害賠償をするよう要求してきました。
  今後もうやむやにされないよう、市の責任を追及していきます。

▲わずか7年で廃止される焼却灰再資源施設


●後期高齢者医療制度の抜本的な改善など切実な声が●
 
――市民との懇談会で

 3月議会を前に市民との意見交換会を行いました。党議員団からは、東葉高速鉄道株式会社への毎年の支援金と乗客を増やすための海老川上流域開発計画が進められようとしていること、市川市などとの合併を前提にした政令市への移行を計画しているが、政令市になろうとしている相模原市では、国県の仕事が市に移管されますが、財源が来ないために50億円も負担が増えることになることなどを報告し、市政を市民がしっかり監視してゆくことが大事になっていることを訴えました。

参加された市民からは―

●「後期高齢者医療制度は中止を」
「後期高齢者医療制度が4月からスタートする。市が独自の助成制度を作り保険料を引き下げてほしい」「中止させるしかないので、市議会として中止の決議をしてほしい」「保険証の取り上げをしないことを市長に約束させるべきだ」

●介護報酬引き下げで現場は大変
「介護の現場は大変。ヘルパーの2級が廃止された。それに代わる介護基礎研修には500時間の研修が必要で、30万円も費用がかかる。時給800円ではやってゆけない。介護の現場の過酷な実態の改善をしてほしい」

●公民館 有料化は進めたが 設備はお粗末
「公民館有料化が強行されたが、中の設備はお粗末。習志野台公民館でDVDを上映しようと思ったが、館にはDVDの再生装置がなかった」

●保育園送迎時の駐車場がない
「保育園の送迎に車の使用が多くなっているが、駐車場がなくて困っている。実態を調査して、適切な対応をしてほしい。また近くにある出張所などを活用できないか」

●コミュニティバスの導入を
「新京成沿線から医療センター行きバスの創設をしてほしい」

●旭硝子跡地活用について
「新船橋にイオンが大規模商業施設を建てるときいているが、近隣商店街が壊滅的打撃を受けるので、止めさせる運動を広げよう」などという意見がありました。

  この他、「フェイスビルの赤字はどのくらいか」、「都市緑化フェアにお金を使いすぎたのではないか調べてほしい」。「馬込町の霊園建設に反対の陳情が採択されたのに業者が建設に取りかかっている。陳情の趣旨が実現できるように取り組んで貰いたい」などの意見も出されました。


新年度予算での福祉・教育・くらしの充実をもとめて
 船橋市の第1回定例市議会が2月27日(水)から3月27日(木)までの日程で開かれます。予算や条例など44議案が提案されています。08年度一般会計予算は1,456億4,000万円、全会計では2,886億3,600円になっています。
  日本共産党は、7人の市議が議案質疑を行い、予算特別委員会では佐藤重雄・金沢和子、包括外部監査に対する質疑では関根和子が、それぞれ質疑を行う予定です。
2月27日(月) 開会 市長からの市政執行方針及び議案提案
船橋市議会3月議会日程
3月6日〜13日 議案質疑
17日(月) 常任委員会 総務、健康福祉、建設、市民環境経済、文教の各委員会
18日〜24日 予算特別委員会
27日(木) 閉会 各常任委員会の審議・採決の報告を受けて議案、陳情・請願についての議決
※本会議の開会はいずれも午後1時です。傍聴においで下さい。