2008年6月23日 No.672
後期高齢者医療制度は廃止に!


後期高齢者医療への国民の批判は
     「制度が知られていない戸惑」
と市長


  市長は、5月29日の民生委員大会で、「後期高齢者医療制度への批判は、マスコミ主導だ。制度が変わるから良くなる」とあいさつしました。
  これに対し日本共産党は「国民の怒りは、75歳で区別し、年寄りを早く死ねと言わんばかりのこの制度への怒りだ、衆院山口補選や沖縄県議選に示されている。廃止撤回こそが国民多数の意志であり、市長も市民の声に沿って国に廃止、撤回を求めるべきだ」と質しました。
  市長は、「制度の趣旨が市民に十分説明されていなかったこと、保険料の算定方法などへのとまどいがあったことが批判の原因と思う。(保険料の軽減など)見直しの財源は国が負担するといっている。将来を考えて作られた制度だから、この制度を維持してゆきたい」と答えました。自民党公明党の悪政を擁護する立場での答弁でした。



●市民をあざむく合併政令市中間報告書●

  東葛・葛南4市政令指定都市研究会中間報告では、「4市の合併では、収支がとんとん。政令市になって財源的なゆとりがうまれる」という報告になっています。政令市移行で、大きな問題は、県事務の移行と財源委譲です。「国道・県道の移管については、県との協議を要するため、現段階での算定は困難である」として、推計をしていません。
  最近政令市に移行した堺市は、大阪府の債務460億円をすべて受け継ぎ、平成22年4月移行をめざす相模原市では、国道県道にかかる県債の残高が1332億円であることが議会に報告されている。
  重大な問題を棚上げして、「政令市になれば、財政的なゆとりが出来る」とすることは、市民をあざむくことになると質問しました。
  企画部長は「移行の際の県債残の移管は法令に規定がなく、県と市で協議で決めることになる。算定すると固定化してしまうおそれがある。県には口頭で要請したが、大変な労力がかかるので困難とのことだった。今後、具体的な段階に進んだ段階で資料を求めたい。市民をあざむくとの指摘だが、4市での協議は仮の協議の場であり、合併が具体的に決まれば、また財政の見通しも変わってくる。」と答えました。
  都合のよい情報だけ取り上げ、大事な問題は、その時にならないと分からないでは、無責任すぎます。



●船橋市内の農家を守り、地産地消を進める取り組みを!●

  現在、日本の農家は深刻な危機を迎えています。農業にたずさわる人の45%が70歳以上という高齢化が進行したうえ、担い手がいない、生産しても「生産コスト」が回収できる価格がつかない状況です。
  船橋市内では、こうした事態に加えて、都市化が進み、自家製の堆肥が作れず、有機堆肥を購入せざるを得なくなって生産コストが上がっていることや、農家が高齢化して市場へ出荷に行かれないこと、せっかく有機栽培で野菜を作っても、船橋市場では、そうでない商品と同様に扱われ、生産コストの回収ができないなどの問題が起きています。

小規模農家等への支援を

  今議会では、市内農家を支援するために、
○有機堆肥を購入している農家への助成制度の創設
○高齢化によって船橋市場へ出荷できない小規模農家への流通支援
○生産コストが回収できるような価格保証を行なう
ことを市に求めました。
  市は「農家の支援について、農産物直売研究会の中で研究する」、
「農家で有機栽培農産物が一定量確保できれば、市場として集荷し、高い価格での取引も可能と考える」と答弁。これでは、小規模・生産量の少ない農家の市場出荷はすすみません。船橋市の農業を守るためには、小規模農家への、積極的な支援を行うべきではないでしょうか。



議員の区別も、答える人の区別もつかない議長
日本共産党 不信任決議を提出


  6月9日の本会議での出来事です。
  船橋市が出資している11法人の経営状況報告書に対する質疑が行われました。
  その中の一つ、習志野台にある「総合体育館の指定管理者」を受託している「文化・スポーツ公社」が、市との協定を無視して「監視カメラ11台を設置した」ことが、監査委員会から「おかしい」と指摘されていたことについての質問がありました。
  質問したのは 佐藤重雄議員で、答弁を求められたのは代表監査委員でした。
  ところが、何を勘違いしたのか村田一郎議長が「その質問の答弁は『監査の意見は真摯に受け止める』と、すでに答弁しているので『私としては了解しております』」などと、トンチンカンな発言をして答弁を封じてしまったのです。
  議員の質問に「議長が了解して」おしまい、など前代未聞の議会運営です。
当然のこととして、日本共産党は議長の不信任決議を提出しました。
  結果は、否決となりましたが、こんな「トンチンカン運営」でも「共産党の発言を封じたのだから許す」とでもいうのでしょうか。
  これが、船橋市議会です。
  インターネットでも、「しばらくすれば文書でも」ご覧になれますので、ぜひ「会議録」をご覧になってみてください。
  「おかしな運営」が、よく分かると思います。