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船橋信用金庫 金融整理管財人 千葉昇 様

船橋信用金庫破たんに関する申し入れ

 1月25日に行われた船橋信用金庫の破綻処理申請は、利用している業者、市民を始め船橋市内に大きな波紋を広げています。これまで船橋信用金庫は市内中小企業・業者への融資を始め地域の金融機関としての役割を果たしてきました。それだけに地域経済関係者に大きな衝撃を与えています。
 今、全国的にも信用金庫、信用組合の破綻が相次ぎ、地域経済に深刻な影響が出ており、船橋信用金庫の破綻は市内中小業者の経営に打撃となることは必至です。市内中小業者の資金繰りの不安を解消し、商工業の健全な発展のために、以下の対応を求めます。


1.金庫の業務を通常通り行い、融資先への資金供給を中断しないこと。
(1)手形貸付の書き換え、手形割引、制度融資の実行など融資業務を従来どおり行うこと。
(2)既往融資の返済条件を継続すること。
2.破綻処理による資金難、倒産、連鎖倒産をおこさないこと。
(1)債務者区分について船橋市の地域経済の特性や融資先の地域貢献度を考慮し、一方的に「不良債権」として区分しないこと。
(2)整理回収機構に一方的に債権譲渡しないこと。
(3)破綻の原因と破綻処理方法、債務者区分などを積極的に情報公開すること。
3.出資者、預金者、融資先の財産と権利及び職員の雇用を守ること。
(1)預金と出資金を全額保護すること。
(2)総代会を開催し、信用金庫自主再建などの要望を聞くこと。
(3)職員の雇用、生活、権利を守ること。