２００３年 ５月２６日 ５３４号
●改選後初めての臨時議会開かれる
日本共産党議員の監査には耐えられない船橋市の税金の使い道
議会内の人事を決める臨時議会が、５月19、20日と開かれました。日本共産党の各議員の所属委員会などは下記のように決まりました。
議会の役職は会派の構成議員数に応じた配分をすることを前提に、話し合いで割り当てることが確認されていました。保守会派が議長（早川文雄議員）に、公明党（斉藤忠議員）が副議長に選任されました｡
日本共産党は議会内第二の会派として、血税が効率的に使われているかをチェックする監査委員を求めました。
当然日本共産党の希望する監査委員が割り当てられるべきですが、各派が抵抗したため結局選挙となり、監査委員への就任は阻まれてしまいました。他の会派の就任はよいが、日本共産党議員の監査委員への就任は認めないというのは、厳しくチェックされるのがいやな事情があるからです。
◆日本共産党議員の所属委員会 → 他会派の所属一覧はコチラ
議員名 所属常任委員会 審議会委員など 石川敏宏 市民環境経済委員、社会福祉審議委員 伊藤あきひろ 建設委員、都市計画審議委員 岩井友子 総務委員、四市複合事務組合議員 金沢和子 健康福祉副委員長、消防委員、議会報編集委員 草野たかのり 健康福祉委員、議会運営副委員長 佐藤重雄 文教委員 関根和子 建設委員長、議会運営委員 高橋忠 市民環境経済委員、農業委員
●白を黒と言い換え、真実もみ消す議長
佐藤新三郎議員（市清会代表）が20日の会派代表者会議と本会議の開会に欠席しました。議長は「福島県で不幸があったので遅刻するとの連絡があった」と明言していました。ところがこの日は、千葉地裁での旭硝子のアスベスト労災認定裁判に会社側証人として出席していたことがわかりました。
日本共産党は「議会に虚偽の報告をする議員に大切な議会の役職を任せるわけにはいかない。また虚偽の報告であったことを知りながら、公の会議でうそを言った代表代理も役職を任せるわけにいかない」と事実を調査するよう、申し入れをしました。早川議長は、前言をひるがえし､「不幸があり福島に行っているなどと事務局からも聞いていない」と言い出し、佐藤新三郎議員が虚偽の理由で議会を遅刻したことはないとしました。関係者が口裏をあわせ、真実をもみ消すなど暗闇市議会の始まりです。
●新型肺炎（ＳＡＲＳ＝重症急性呼吸器症候群）への迅速で的確な対応を！
ＳＡＲＳは今年２月の末にベトナムのハノイで確認され、全世界で流行しています。感染すると、症状がインフルエンザ様の初期症状を含み、38度以上の高熱、痰を伴わない咳、呼吸困難があります。４月３日厚生労働省において、ＳＡＲＳを「新感染症」として取り扱うことになりました。
今年の４月から、船橋市は中核市に移行し、これまで県の行っていた保健所業務を引き継ぎましたので､「新感染症」ＳＡＲＳが発生した場合、迅速で的確な対応が求められています。
船橋市は、ホームページ上で「船橋市ＳＡＲＳ対応マニュアル」を紹介し、このマニュアルでは、厚生労働省報告基準（｢疑い例」｢可能性例｣）に合致する患者発見時の対応や患者発見前の対応（情報提供、サーベイランス体制の確保、疫学調査体制の確保）についての説明がされています。
しかし、市民の不安を取り除くため必要な保健所の相談窓口が確立されていないことや「現時点での予防法」や「家庭・職場での消毒方法」がきちんと市民に伝えられていないなど、市民要望に応えるものになっていません。また､「可能性例」患者を受け入れることのできる医療施設は、現在成田赤十字病院しかなく、他の病院の受け入れ体制も整えていく必要があります。さらに、患者の指定病院への搬送も成田空港検疫所や民間の搬送車のみなので、救急車での患者搬送体制の確立も必要です。
今後も日本共産党は、ＳＡＲＳの相談・検査・治療に対する船橋市の体制を確立し、市民のいのちと健康を守るため、市に対してはたらきかけを強めていきます。
●飲料水(井戸水など)の検査していますか？
４月から船橋市は中核市となり、保健所の事業も市が自ら実施することになりました。これにともない保健所の事務である飲料水の水質検査について、検査手数料が減額されています。市内で採取・使用する浄水については２千円減額され、６千円で検査ができます。
検査を希望する方は船橋保健所で予約をし、採取する容器をうけとります。予約受付は毎日行われていますが、検査受付日は週１回（火曜日）となっています。
検査は「財団法人千葉県薬剤師会検査センター」が実施し、結果が郵送されてきます。
市内の井戸水も年々汚染が進んでいます。飲料水としては不適とみなされる井戸水もあります。この機会に検査をしてみませんか。
■お問い合わせ先 船橋市保健所総務課検査係 電話 ０４７−４３１−４１９１