2003年 6月 2日 535号
●5/21道路や河川の整備など
葛南土木事務所へ市民要望を届け改善を求めました
丸山慎一県議と日本共産党船橋市議団は5月21日、千葉県葛南土木事務所で道路や河川の改修計画について今年度の概要説明を受け、市民から寄せられている要望事項などを示して、改善を求める話し合いをおこないました。
日本共産党は、次のような具体的な改善を求め、進捗状況について聞きました。
金杉・古和釜交差点等 改良工事の見通し
古和釜十字路は来年度までの用地買収が済むと、交差点改良工事に入れる見通し、金杉十字路は引き続き今年度の用地買収が済めば、北側の右折レーンが設置できる見通しなどが明らかになりました。
その他にも、馬込十字路の右折レーンの早期設置や、木下街道への歩道の設置・改善、前原駅前交差点の改良を早期にすすめること、さらに河川についても遅れている飯山満川周辺の雨水溢水対策や前原川の異臭対策などを強く要望しました。
しかし今年度の葛南土木事務所予算はほぼ昨年並み82億円で、「特に道路の維持費は、今の2倍の予算があっても足りないくらい」との説明があり、増え続ける市民要望にはなかなか応えられないことが明らかになりました。
ほとんど車の通らない『東京湾アクアライン』には1兆5千億円もの莫大な予算をつぎ込みながら、住民要望の強い生活道路整備予算は削るという開発優先の堂本県政の姿勢が浮き彫りになりました。
日本共産党は、市民要望の実現のために引き続き力を尽くします
●6月議会が開かれます
6月5日から6月25日までの21日間の会期です。
議会の主な日程
○6月5日(木) 午後1時
市長から議案の提案説明
○6月11日(水)〜6月17日(火)午後1時
議案に対する質疑
○6月20日(金)
各常任委員会
○6月25日(水)
各委員会に付託された事件の審査報告と採決
閉会
※請願・陳情の受付締切は、6月4日(火)午後5時です。
※6月20日(金)の常任委員会を除き、本会議は午後1時開会予定です。
市長から市税条例の一部を改正する条例など12議案が提案され、また、人権擁護委員の候補者推薦など6件、専決処分の報告が3件、法人の経営状況報告書(12団体)が報告され、議会や委員会で審議・採決されます。
★朝日 健二(国民医療研究所研究員)「これからどうなる日本の医療」 を聞いて
5月24日、「これからどうなる日本の医療」と題して、朝日健二さんの講演が行われた。健二さんは、憲法25条の規定する生存権保証の具体的目標である生活保護規準内容などについて初めて争われた「『人間裁判』 朝日訴訟」の原告・朝日茂さんと養子縁組をして、この裁判を継承した方。この訴訟は、国民の生存権に対する意識向上と社会保障運動に大きな貢献を果たしている。
講演の中で、次のようなエピソードを聞いて感動した。
朝日茂さんと健二さんが養子縁組をしたのは、茂さんが亡くなる1時間前。茂さんの亡くなった時間は6時43分で、戸籍住民課に養子縁組の届けを出したのは、役所の窓口が閉まる5時をすぎていたはず。日本の社会保障の前進は、養子縁組を受理した戸籍住民課の窓口担当者も含めて、多くの人の、様々な努力によって支えられている。
社会保障の権利がこのような人たちによって保持されていることを、どのくらいの人が実感しているだろうか。「『人間裁判』 朝日訴訟」にふれることなく、育ってきた若い人も少なくない。
講演の中身が勉強になったのはもちろん、今なお社会保障の前進のために尽くしている朝日健二さんの姿を知り、とても励まされた。(K)