2003年 6月30日 539号

●68歳・69歳 「老人医療費助成制度」の継続を共同提案
 〜日本共産党・市民社会ネット〜


8月から医療費負担が3倍に

 船橋市は今年の8月から、老人医療費の助成対象者の条件が変更されることになり、現在の対象者のうち7割に当たる6400人が制度を利用できなくなります。
 「糖尿病で通院している。インシュリンの投与などで8000円〜9000円を支払っている。8月から2万円、3万円にもなったら、病院にいけなくなってしまう」 といった悲痛な声があげられています。
 こうした市民の声を受けて、日本共産党は、対象者を改定前に戻すための「老人医療費助成条例の改正」 を市民社会ネットと共同提案しました。健康福祉委員会の審議で次のような意見がだされました。
 3月の「条例改悪」 の際、市は、予測できなかった急激な高齢化、経済情勢の低迷、国の制度変更を理由に上げました。日本共産党は一つひとつに反論し、財源の面でも、開発優先の財政運営や税金のむだつかいを改めることによって、財源の捻出は十分に可能なことを示しました。昨年の敬老祝金・行事費の大幅な削減につづく、福祉を後退させる藤代市政に「開発優先の市政の見直し、税金のむだづかいを改めること」 を強くせまり、可決成立させるべきだと主張しました。

保守会派、公明党が否決

 市清会は「良い提案であるが、財源に無理がある」。公明党は「給付と負担の点から、財源的な無理がある」。新風は「高齢者=低所得者というのは疑問。税金を一律にばらまくのではなく、根本的な福祉的なものに使うべき。既に可決された条例であり、さかのぼって元に戻せるのか」。維新の会は「助成制度を導入した11年前と経済情勢や税収が変わっており、所得制限なしで継続はむずかしい」 とそれぞれ反対しました。
 市民社会ネットは、「高齢者医療のほとんどが生活習慣病であり、長期療養が必要になっている。早期治療が医療費全体を減少方向にもっていくことが可能となる」。民主・市民クラブは、「3月の条例改正は激変と言える。市民との合意を十分に図ったか、情報を十分伝えたか疑問である」 とそれぞれ賛成しました。

賛成は日本共産党、市民社会ネット、民主・市民クラブ

 採決の結果は、賛成が市民社会ネット、民主・市民クラブ、日本共産党の3会派。保守会派や公明党が反対し、賛成少数で「否決」 されました。
 日本共産党は、市民のみなさんの福祉をまもっていくためにひきつづき全力をあげてまいります。 


●JR西船橋駅北口 JR津田沼駅北口
 気軽に使える清潔な公衆用トイレの設置を


 JRの西船橋駅や津田沼駅ではエレベーターやエスカレータの設置などバリアフリー化の工事がすすんでいます。さらに駅周辺の利用者からは公衆トイレの設置を求める声が出されています。

JR西船駅北口へのトイレ設置を

 3月議会で市の連絡所の設置予定地であった「貨物ヤード跡地」 内に公衆用トイレ設置を求めましたところ、「関係各課と協議する」 と市は答弁していました。
 6月議会で、進捗状況を質問したところ、「人通りの少ない場所だからむずかしい。しかし、北口ロータリーに降りる階段横に店舗が入るので、事業者の合意を得て店のトイレを使えるようにしたい」 との答弁でした。
 「貨物ヤード跡地」 周辺には、コンビニストアや1600台収容の市営駐輪場もあり、「人通りが少ない」 はあたりません。また、船橋市が責任を負わないまま民間店舗のトイレを「公衆用」 と位置づけることには無理があります。利用者が不便になるか、民間事業者に過大な負担を負わせることになります。

「異臭をなんとかして」 JR津田沼駅北口へトイレ設置を

 JR津田沼駅については、利用者から「ペデストリアン・デッキ上の異臭をなんとかしてほしい」 との声があがるほど、衛生上の問題があります。「『京成・新京成バスの切符売り場の空き地』 や 『ペデストリアン・デッキ上』 のいずれかに設置してはどうか」と提案したところ、市は「現地調査をしたい」 と答弁しました。
 JR西船・津田沼駅、この両駅前は駅利用者をはじめ多くの人が行き交う場所です。今後も、必要な「気軽に入れる公衆トイレ」 の設置を求めていきます。

高瀬町グランドの公衆用トイレの改善を

 ソフトボールの試合などで高瀬町グランドを利用する方々から「あのぽっとんトイレを何とかしてほしい」 との声が寄せられています。現在、このグランドには、4基の汲み取り式簡易トイレが置かれています。この改善を求めたところ、市は「4基のうち、当面2基は、簡易水洗トイレに改善する」 との答弁がありました。