2003年 9月 1日 545号
●9月議会での、共産党議員の質問内容予定
●船橋市都市計画審議会が開催
 坪井町に新しい街が 〜 問題だらけの「まちづくり計画」

 8月25日、船橋市都市計画審議会が開催されました。都市基盤整備公団の「坪井特定土地区画整理事業」における新しいまちづくり計画(案)や公園・緑地を新たに取得することについて市から提案され、議論しました。

 住民の声を聞かない計画

 坪井地域の新しいまちづくりは、船橋日大前駅周辺(約65ha)に居住者7200名の街をつくるという計画です。しかし土地利用を定める用途地域も当初計画とは大幅に変更されています。そのため、中高層住宅が乱立する状況になると予測され、居住者人口は大幅に増えると考えられています。
 さらに、これだけ大きな街をつくるにもかかわらず、地域説明会は2回でのべ17名の参加しかなかったことが日本共産党の質問でわかり、住民の声を聞いた計画とは、かけ離れたものであることが明らかになりました。

 また今回の計画では、当初予定されていた保育園など公共施設のための土地計画が消えており、質問すると「保育園は担当課からいらないと聞いている」と、計画そのものが白紙になっていました。しかしこの地域は、ただでさえ保育園が足りないとの住民の声が寄せられている地域です。その他にも、『坪井の森』 が消えることで環境への影響はどうか、この計画でマンション乱立は抑えられるのかといった厳しい質問や疑問が出されました。審議会の会長からも「市の説明・資料が不足している」と指摘されました。

 市の未来に責任を負う立場でこそ

 しかし最後に採決を取ると、日本共産党と市民社会ネット以外の委員は、この議案に疑問を投げかけていたにもかかわらず、賛成してしまいました。
 市も、賛成した議員も、坪井町の新たなまちづくり計画に責任をもった態度とはいえません。


●2003原水爆禁止世界大会in長崎から

 1945年8月9日11時2分、古い歴史と文化をもつ街、長崎の上空で、アメリカの原子爆弾が炸裂し、一瞬にして熱線と爆風・放射線が人々を襲い、その年だけでも7万人が生命を奪われ、生き残った被爆者もまた、「からだ」「こころ」「くらし」に癒しがたい傷をおいました。
 「あの悲劇をくりかえしてはならない」―地獄を体験した被爆者の痛苦の思いは「核兵器なくせ」の叫びと運動になって広がり、人々に平和な世界を築く決意と勇気を与えています。
 しかし今、核兵器の使用や先制攻撃を企てるアメリカによって、第二のナガサキ、第二のヒロシマの脅威がもたらされています。このような状況をもはや一刻も放置することはできません。未曾有の規模で広がったイラク戦争反対の行動とも合流し、諸国政府との協力をさらにすすめ、国連憲章の平和原則が守られる「核兵器もない平和な世界」をいまこそ実現しようと確認しあいました。
 被爆60周年の2005年を核兵器廃絶への転機として、新しい署名「いま、核兵器の廃絶を―ヒロシマ・ナガサキをくりかえさないために」を日本と世界で大規模に広げ、力強く発展させることを呼びかけました。
 あなたも核兵器をなくす署名運動にご協力ください。 (T・T)


●母親たちの学びあいの場 ―第49回日本母親大会in秋田―

 第49回日本母親大会は、秋田市内で開かれ、「平和・命・愛 いまこそ世界にひびかせよう憲法9条」のスローガンのもと、全国からのべ1万7000人が集まりました。有事法制成立後、初の母親大会として、「自衛隊をイラクに送らせない、子どもたちを戦場で死なせない」との決意があふれる大会でした。
 一方、私にとっては、自分が母親になってから参加した、初めての母親大会。2歳になる息子を連れての参加は、これまでにない期待と不安と準備が大変でしたが、子どもと一緒に行った先々で、母親同士のふれあいや、現地で運営に関わっていた秋田のみなさんの心遣いに感激した二日間となりました。これも母親大会ならではの魅力の一つです。
 思いがけず得られた人との出会いや今回の経験を、もっとたくさんの若いお母さんたちにも経験してもらえたらと思います。思い出に残る大会を、ありがとうございました。
 来年、第50回大会は東京で開かれます。ぜひみなさんも参加してみてください。(K・K)