2003年11月25日 550号
●市民を犠牲にする「財政健全化プラン」
ねらわれる母子家庭、要介護高齢者…
船橋市は「財政健全化プラン」を発表しましたが、財政難を引き起こした行政自らの失政はたな上げし、ツケは母子家庭や要介護高齢者など弱者に負わせる大変ひどいものです。
「プラン」では、(1)下水道使用料、国民健康保険料、駐輪場料金、保育料などの値上げと公民館や女性センターなどの有料化による市民負担増、(2)離婚の母子・父子家庭への補助金打ち切り、在宅介護利用料助成の削減、交通・火災災害共済事業の廃止など市民福祉サービスの後退、(3)職員数の削減と保育所、障害者施設の民営化などが計画されています。
市民の暮らしを直撃するものばかりで、対象事業も多く2重3重に市民に負担がかかるものです。
自らのずさんな財政運営はたな上げ
船橋市は「プラン」を「厳しい財政状況を改善し、市民のニーズに即したサービスを継続」するためとしています。しかし、財政状況を厳しくさせた原因の南口再開発事業や、特定事業者にばかり恩恵を与える高額の業務委託契約、高い金利を払い続けている公債費などの問題はたな上げし、ずさんな財政運営を改善しようともしていません。
市は財政が厳しいのは「扶助費が増えたから」とあたかも市民に責任があるかのようにえがいています。しかし、逆に昨年度の民生費は減少していることが決算委員会でも認めざるを得ないほど、市民福祉が抑制されてきています。
さらに異常な36億円の所得隠し
さらに異常なことは今年度、国から36億円の補助金(交付税)が予算外に入ってくることが8月にわかっていながら、「プラン」策定委員にも市民にも隠したままプラン策定を進めたことです。プラン策定の前提となった今年度「47億円の財源対策が必要」の財政状況が変わってしまっているのです。
市民犠牲に無理矢理確保した財源でさらなるむだ遣いが行われたらたまりません。「財政健全化プラン撤回を」の大行動を繰り広げましょう。日本共産党も頑張ります。
●「生活の不安」を取り除く市政へ転換を
日本共産党市議団が04年度予算要望書を提出
日本共産党市議団は10月21日、市長に新年度予算編成にむけての要望書を提出し懇談をおこないました。むだ遣いをやめ、国保料の引き下げ、生活道路の歩道整備、特別養護老人ホーム建設など高齢者福祉の拡充、保育園待機児の解消など緊急な要望を盛り込んだ72ページにわたる「要望書」です。この要望書をまとめるにあたって船橋市への要望事項をよせていただいた皆さんのご協力に感謝申し上げます。要望項目を一歩一歩実現していくために、さらに力を尽くしていきます。
◆提出した主な要望項目
1 船橋市財政健全化プランの見直し
2 市民への負担増をやめ、暮らしを応援すること
3 むだ遣いをやめ、市民負担によらない増収対策
4 安全で安心して暮らせる環境づくり(歩道整備など)
5 商工農の振興と地域経済の活性化
6 未来を担う子どもたちのための施策の充実、少人数学級の実現
7 三番瀬の保全
8 イラクへの自衛隊の派遣に反対すること
●12月議会が開かれます(【 】内の数字は順番)
11月26日(水) 開会
◎市長より議案説明 (国保会計繰出金他の補正予算、交通災害共済・火災災害共済条例の廃止、手数料条例改正、下水道管整備工事契約(前原東)など)
◎2002年度決算認定について
◎職員給与の削減についての議案の審議と採決
12月2日(火) 議案に対する質議
【5】 石川敏宏
12月3日(水) 一般質問
【1】 佐藤重雄 (財政健全化プラン、出前受付制度、障害者問題、介護保険)
【4】 草野高徳 (放課後ルーム、マンション問題、習志野台地区大型店出店問題)
12月4日(木) 一般質問
【2】 金沢和子 (夏見台郵政宿舎跡地について、国民健康保険問題)
12月5日(金) 一般質問
【5】 伊藤昭博 (下水道料金、健康増進事業、保育問題)
12月8日(月) 一般質問
【1】 関根和子 (学校校舎改修、アンデルセン公園の売店問題、小中学校の保護者負担)
12月9日(火) 一般質問
【1】 岩井友子 (船橋市の財政問題、高齢者介護、学校トイレの改修)
12月11日(水) 常任委員会
12月12日(金) 予算特別委員会
12月17日(水) 閉会