2003年12月15日 552号
「出前の」受付制度提案にいろいろな方から期待が

 今度の議会で、高齢者などのために市の職員が出向いて相談や申請の受付をするよう提案しました。
 高齢者やハンディキャップを負う方が、シルバーカーを押したり車椅子などで、役所や出張所に来るのはたいへんなことです。
 そのたいへんさのために「申請ができな」ければ、さまざまなサービスを受けられないことになります。
 他人に頼めば「委任状」をつけ印鑑を渡すことにもなりますが、それはそれで「心配の種」です。
 これを解決するのが、「市の職員が訪問する」出前受付です。
 仕事は、定年後の一定期間「再任用」で採用されたベテラン職員にお願いするのが最も効率的です。将来新しく若い職員がたくさん採用される時には、「研修」のために一緒に仕事をすることも良いことです。
 議会で提案後、市の職員からも反響がありました。
 「窓口に家族が申請にきても、『委任状』や『身分証明書』を確認したり提出させなければ、安全性が確保できない。そうすると『うちの娘のことだ』『親のことだ』と身内の方にも不愉快な思いをさせる。出前ならそんなことをさせないですむ。良い提案だった」などと語ってくれる管理職の方もいます。
 もちろん、高齢の方からは「早くそうなれば、どれだけ助かるか・・・」という声はたくさん聞かれます。


●公共下水道管に接続していないのに、どうして下水道使用料を支払うの?

 今年の9月、市から二子地域の住民に対して、下水道の「供用開始のお知らせ」通知が届きました。そこには「下水道使用料について」として「公共下水道への接続工事をなされていない場合につきましても、10月以降の排水は下水道使用料がかかるようになります」と、浄化槽使用中の住民に対しても下水道使用料金を支払う旨の内容が書かれていました。
 船橋市では、合流式下水道(西浦地区、津田沼地区、高瀬地区の一部地域)の整備が終わった地域に居住する住民に対して、浄化槽を廃止し下水道管への接続工事を義務づけており、接続をしていない状態でも下水道使用料金支払いを義務づけています。これでは、すぐに工事費を出せない住民やマンションなどで、共用部分の工事の合意に一定期間の時間を必要とする住民にとっては下水道接続工事が遅れ、浄化槽使用料金と下水道使用料金の2重負担をしなければなりません。
 そこで、日本共産党は「実際に接続するまで、下水道料金を猶予するように」と質したところ、市は「確かに2重負担となっている」と認めたものの、改善する意志は見られませんでした。そこで「法律や規則にもないもので、他の市町村では猶予している自治体がある。市の政策として猶予はできないか」と再質問しましたが、下水道事業にお金がかかるとだけ答弁があり、理不尽な市民負担政策を改めようとはしませんでした。
 日本共産党は、今後も、下水道料金の2重負担解消のために全力を尽くします。


●子どもの健康を守る立場で国民健康保険の運用を

 船橋市では、国民健康保険の保険料を払っていない方のうち、市と連絡の取れない300万円以上の所得のある世帯へ、「資格証明書」を発行しています。この資格証明書では、医療機関の窓口で、医療費の全額を払うことになり、市民を医療から遠ざける要因として、大きな問題となっています。
 この資格証明書の取扱では、乳幼児医療費が1回200円で済む現物給付制度についても利用することができません。
 今議会では、子どもが医療機関から遠ざけられることは、命が危険になることや、障害が残る可能性があるので、こうした事態を防ぐために、乳幼児のいる世帯には資格証明書を発行しないこと、または世帯の状況にかかわらず現物給付制度を利用できるよう求めました。
 これに対し、船橋市は「乳幼児のいる保険料滞納世帯が相談に来られた場合には、特段の配慮を心がけている。4歳未満の乳幼児がいる世帯で資格証明書を発行した世帯は、今年度は9世帯で、発行後、現在までに相談に来られない世帯は3世帯。この世帯に対しては、再度の訪問を予定している。その状況によっては、保健師の家庭訪問等による対応を考えたい」と答弁がありました。



◆知っ得コーナー
インターネットで本の予約ができるようになります
ケータイ電話からもOK


 船橋市は、来年1月6日から「図書館ホームページ」上で、現在の検索サービスに加え、本の予約ができるようになります。さらに、予約した本の待ち状況や借りている本の返却期限なども調べられるようになります。このサービスを受けるには登録が必要です。
 日本共産党は、各地の公民館やフェイスでも予約した本を受け取れるサービスを提案しています。

 詳しくは、市のホームページ、または図書館のホームページへ
  船橋市 http://www.city.funabashi.chiba.jp/
  図書館 http://www.lib.city.funabashi.chiba.jp/