2004年 2月23日 558号
●船橋市公共施設見学ツアー日本共産党船橋市議団主催
 参加者「どこもムダそのもの」「こういう市政ではまずいと思う」

 13日(金)、日本共産党船橋議員団は、税金が有効に使われていないと指摘されている市内公共施設等などを市民と見学するバスツアーを開催しました。
 今回の企画は、昨年末に船橋市が発表した「財政健全化プラン」では一切明らかにされていない「開発優先・無責任市政」の実態を、市民に明らかにしていこうとするものです。プランでは300億円の財政危機をあおりながら市民サービスを縮小廃止していこうとしています。
 このツアーには約50人の市民が参加し、公共施設など市内6カ所を見てまわりました。参加者から、市政について多数の質問や感想が出され、市政に対する市民の関心の高さを感じました。また、市職員がこのような施設の利用率の向上のため、努力されていることもわかりました。


★見学ツアーで見た場所

■ケア・リハビリセンター
 平成10年度に約45億円をかけてつくられた、高齢者のための通所リハビリ兼入所施設。当初リハビリ利用者を1日50人と計画したが、いまだ1日平均10人程度で、プールなどの施設がほとんど使われていない。利用者の制限が厳しいため緩和すべき。(写真は、まったく使われていないリハビリ用プール)

■習志野台1丁目の裁判中の土地
 1993年に道路拡幅にともなう代替用地として、市が約2000万円で購入した土地(41.35平方メートル)。しかし道路に接続していない二束三文の土地であり、高額すぎる。

■海老川上流域再開発事業
 東葉高速線の仮称・夏見駅を誘致し、その周辺(約89ha)を開発しようという計画。すでに組合設立準備委員会が設置され、これまで市は策定業務委託料として約1億円を支出している。今後どれくらいの費用がかかるかは見通しがない。開発すれば、三番瀬の環境にも重大な悪影響が出ると指摘されている。

■船橋駅南口再開発
 422億円をかけた駅前再開発。市は約134億円の負担をしたが、事業費を生み出す保留床が予定通りには売れず、その分171億円(+利子45億円)が借金となり、家賃収入と市からの持ち出しで返済している。市は毎年5〜9億円の支出を続けなければならず、福祉切り捨ての要因になっている。(写真は、フェイス前で説明を受ける参加者)

■船橋市役所
 市庁舎が建っている土地の大半(約8900平方メートル)が借地。その借地料が平成12年度には1億5千万円にもなっていた。日本共産党の指摘がきっかけで、平成15年度には約1億3千万円に値下げされたものの、相場の3倍以上と考えられる。

■海浜公園の温水プール
 南部清掃工場の余熱を利用するプール。建設費約24億円。故障が続いたため、20億円の減価償却を残しながら、閉鎖した。


●20億円分の減価償却残し廃止された
 海浜公園の温水プール

 参加者「まだ充分使える」「もったいない」

 ツアー最後の見学施設「海浜公園の温水プール」は、「税金ムダづかい」を印象づける施設として、参加者からたくさんの感想が寄せられました。
 この温水プールは、南部清掃工場の温熱を利用して運営されるものとして92年に船橋海浜公園にオープンしましたが、余熱を送る管が再三破裂するなか2002年度に廃止が決まりました。24億円の建設費がかけられ20億円の減価償却が残っており、「館内はまだ充分利用できる」「もったいない」との声があがりました。市が市民不在のままで施設を廃止した事への怒りは当然です。
 日本共産党は、市に対し「地中の腐食した余熱管を地上の余熱管に交換することにより、施設の有効活用をはかること」を提案しています。今後もこのようなムダ使いを正していくため、みなさんと力をあわせて頑張ります。(写真は、現在使われていない温水プール)


★ツアー参加者の感想
・ふだんの生活では節約しているのに、税金を払いたくなくなる。
・とんでもないムダづかいを知らず、恥ずかしくも思った。
・みんなのためになるものを作ってほしい。
・気軽に参加したが、中身は重かった。
・市民の人たちも「何をやっているんだろう」と思うだろう。
・私たちは、毎日ちまちま生活しているのに、考えられないくらいの金額が簡単に動いている。
・(共産党は)こういう企画をもっと続けてほしい。
・病気になる前に、健康を保つための施設が、もっと充実してほしい。
・今日見たことを、何らかの形で市政に生かしていくといい。
・話だけ聞くと印象に残らないが、今回はじかに見たので印象に残る。
・共産党は着眼点が違う。
・目が三角になり、腹が煮えくり返る思いがしている。
・百聞は一見にしかず。
・ずいぶん良い企画だった。


◆3月議会の日程 →詳しい日程は

2月27日(金)開会 市長から議案の提案説明
3月1日〜3日 議案勉強会
3月8日(月)〜15日(月) 質疑(6日間)
3月17日(水) 各常任委員会
3月18日(木)〜23日(火) 予算特別委員会(4日間)
3月26日(金)閉会