2004年 4月 5日 562号
●疑惑の隠ぺいに手を貸していいの?!
公明党・保守会派
■ 請負委託料の一部が「消えた」!
緑台中央公園、緑台西公園の清掃業務を行っている団体に支払われた代金は、市が契約する請負金額を大幅に下回る額でした。両公園の清掃については、それぞれ現職の市議会議員である門田正則氏が代表を務める「いもごし会」「船橋市ドッジボール協会」との間に市が委託契約を結んでいました。
緑台中央公園の委託料は39万3600円です。しかし、この公園の清掃業務を実際におこなっていた「グリーン軽スポーツの会」へは何故か12万円しか支払われていませんでした。
また、緑台西公園には市から29万7600円支払われていますが、清掃をおこなっていた「木曜クラブ」への支払いは18万円という状況で、大きな差額が出ています。
「いもごし会」「船橋市ドッジボール協会」は、実際には清掃を行っていない、という人もいることから、これらの差額はいったい誰が受け取っていたのか、疑惑は深まるばかりです。
いずれにしても、市民の税金を使って行われている清掃業務でこのような不明朗な事実が明らかになったわけですから、当然議会としてこれを解明する義務があります。
■ 調査特別委員会の設置を提起
議会の最終日、日本共産党、民主・市民クラブ、市民社会ネットの3会派は共同して、疑惑の解明のための「調査特別委員会」の設置を求め、緊急に議案を提出しました。疑惑解明のためには、関係人の出頭、証言及び記録の提出、関連する団体等への照会や記録の提出を求める権限のある、地方自治法第100条にもとづいて設置される調査委員会(100条委員会)以外にありません。
しかし、公明党を先頭に、市清会や緑清会、新風などの保守・自民の会派は、「疑惑解明」を口にしながらも、調査委員会の設置を多数で否決し、疑惑解明にフタをしてしまいました。
■ 疑惑解明こそ議会の使命
門田正則議員については、昨年の9月議会でも「馬込斎場」の売店について、これを運営する障害者団体に圧力をかけるなどの問題が発覚し、同議員は「議長から注意」を受けたばかりです。
今度は市の発注する「委託契約」にかかわって、お金をくすねた疑惑が浮上しているわけです。「巨額の不正」ではないにしても、次々と市の事業に不明朗なかかわり方をしていることが明らかになった以上、議会は解明のために全力をあげる義務があります。
公明党や保守・自民の会派の「疑惑にフタ」の態度は「疑惑の隠蔽に手を貸した」ことになります。日本共産党は、徹底した疑惑解明に引き続き取り組みます。
●学校給食に地場産の野菜や果実を!
日本共産党市議団は「学校給食に船橋産の生産物を取り入れ、食の教育に生かすよう」議会で何度も取り上げてきました。
市の教育委員会は、平成15年10月に10日間について小・中・養護学校の81校で食材調査を行いましたが、船橋産の「こまつ菜」「ほうれん草」等は少量使用されていただけでした。
船橋産の旬の野菜や果実がどのように使用されているのか、たった10日間の調査ではデータ不足で役に立ちません。1年間のデータを作成し、船橋産の生産物がどれだけ学校給食に使用されているのか、さらに食材料費(年間・中学校で約6億円、小学校で約13億4000万円)の地域経済への波及など市民に明らかにするよう市教委を質しました。
学校を中心に「食育推進事業」を実施する
地場産の者が使われる体制づくりについて学校教育部長は「今年度は中央卸売市場に船橋表示を依頼した。今後どれくらい使われているか把握する」「新年度は文部科学省から指定された食育推進事業の中で生産者と話し合い、納入についても計画に盛り込み、関係する部・課との連携をはかっていきたい」と答弁しました。
新鮮で安全な生産物が学校給食に利用され、食育に生かされるよう、今後も取り組んでまいります。
◆知っ得コーナー
就学援助制度を活用しましょう
就学援助制度は、『義務教育は無償』とする憲法の規定に沿って設けられている制度です。
小中学生のいる家庭に学用品、給食費、医療費などを補助する制度です。学用品などの支払いが困難な世帯が対象となっています。該当される世帯の方は活用をおすすめいたします。申請は担任の先生か直接教育委員会学務課(電話436−2852)へ。