2005年 8月1日 589号

■ アスベスト対策は緊急に対応を!
    

 アスベスト(石綿)による健康被害が相次いでいる問題で、日本共産党市議団は、7月15日船橋市長へ「アスベスト対策に関する緊急要請書」を提出し、市長と懇談しました。
 懇談の中で、市が市内公共施設のアスベストの実態についての調査にとりかかったこと、相談窓口の設置をしたことがわかりました。
 党市議団は、市内のアスベストの実態を明らかにし、救済と予防に全力を尽くします。
 
● 船橋市相談窓口  ● アスベスト対策に関する緊急要請書

 1. アスベスト製品を製造・加工・使用していた市内の全企業の実態を調査し、公表すること。
 2. 上記事業所の労働者、その家族や周辺住民の健康診断を実施し、実態を把握し、公表すること。
 3. 相談窓口を設置すること。
 4. 公立学校とその他の公共施設のアスベスト利用の実態調査を行い撤去計画を明確にすること。
 5. アスベストを使った建築物の改修・解体に伴なう建設労働者、業者、住民への被害を防止するための対策をとること。
▼石綿による健康相談
    船橋市保健所
   電話:047-431-4191

▼石綿製品の製造事業所情報
   環境保全課
   電話:047-436-2452

▼解体工事の情報
   建築指導課
   電話:047-436-2674

▼石綿の廃棄物情報
   産業廃棄物課
   電話:047-436-3810
■ 「自衛隊の騒音の改善を求める陳情」不採択

 習志野台にすむ方から「習志野自衛隊パラシュート訓練により周辺住民が騒音振動被害を受けているので、市として自衛隊に働きかけ改善をしてもらいたい」との陳情が出されました。
 この方は、自衛隊に直接苦情を言っても自衛隊の幹部に意見が届かないため、市として対応を求めてきたものです。
 この陳情に会派新風の野田剛彦市議は「この地域は航空騒音の環境基準が適用されえる地域ではない。地元町会からの改善の要求も無い。騒音振動は個々の主観によるもので、自衛隊の任務の重要性にかんがみ、不採択とする」との討論を行いました。採択は日本共産党、公明党、民主市民クラブ、市民社会ネットの賛成少数で不採択とされました。
 審議の中で、訓練時の騒音は最大84デシベル、うるささ指数が70に達することも明らかにされました。
うるさいと感じたら
  ▼第一空挺団466-2141
  ▼市環境保全課 436-2452
に抗議の電話をしましょう。

■ ごみステーションやごみ指定袋の見直しを!

 ごみ袋がカラスにつつかれ、ごみが散乱している状況が市内のあちこちで見られます。船橋市が現在のごみ袋を指定した頃にはこれ程のカラス被害は出ていませんでしたから、収集作業の安全性確保、分別排出の徹底、ごみ減量を図ることなどを目的とし、中身の見える白い半透明袋に決めた経緯があります。
 カラスは視覚が非常に優れているため、白い半透明の袋の中にあるものは電線や木立などの遠くからでも見通してしまうようです。
 全国各地でカラスによるごみ被害が出ている状況もあり、メーカーもカラス対策のごみ袋を開発しています。半透明にしてもカラスの目には増幅して見えなくなる黄色の顔料を使用した袋やカラスが嫌う天然唐辛子濃縮液カプサイシンをラミネートした袋などが製品化されてきています。一部自治体ではこれらごみ袋の試験的導入を実施しています。
 船橋市でもカラス対策を考慮した指定ごみ袋の導入を検討するよう求めました。また、市内には1万4千箇所のごみステーションがありますが、その60%が車道や歩道などの道路上となっています。ごみステーションを設置する場所を見つけるのに苦労している地域も増えています。
 地域によっては向こう三軒両隣程度の小グループをつくり、自宅前などを交代でステーションにすることができる小規模ステーションも導入するよう求めました。
 
「ごみゼロ検討委員会」で調査・研究する

 船橋市は7月からスタートした「ごみゼロ検討委員会」でごみの減量・分別排出、ごみステーションの設置や管理のあり方などが議論されることから「この中でカラス対策のごみ指定袋についても調査・研究をしたい」と答弁しました。
 市民の社会生活も多様化する中で、ごみステーションやごみ排出についての住民間トラブルも増えています。市民のニーズに応えられるごみ行政サービスが実施されるよう、今後も取り組んでまいります