2006年 11月 20日 NO.630
■ 長年の運動の成果が実り
乳幼児医療費助成、来年度から「就学前まで」実施
● 2005年度決算特別委員会で市長答弁11月8日に行われた2005年度決算特別委員会で市が行っている乳幼児医療費助成制度を「就学前まで」実施することが、市長の答弁で明らかになりました。
これまでは、通院では4歳の誕生日の月末まで(1日生まれの子どもは前月末まで)の子どもを対象に、県内の医療機関の窓口で、受給券と健康保険証を提示すれば、200円の自己負担額を支払うだけになっていますが、来年度からは、6歳までの子どもの保険診療が対象となる予定です。これによって、入院・通院とも就学前まで医療費助成制度を利用することができるようになりました。●市民との共同の成果
市内の子どもに関わる市民団体「新日本婦人の会」等からは、「子どもが病気のときに、お金の心配をしないで済むように」と、乳幼児医療費助成制度の拡充を求める声が、議会に寄せられてきました。
今回の実施は、市民と日本共産党との長年の取り組みの成果です。●世論に押され、保守系議員も態度変更
2005年に市民から議会に寄せられた乳幼児医療費助成制度の拡充を求める陳情は、自民・新風・緑清会等の保守会派の反対で否決されてしまいました。
今年度に入り、県が制度改訂の検討に入り、船橋市も改訂に合わせて変更を行うことが明らかとなる中で、議会でも、否決されてきた同趣旨の陳情が、こんどは全会一致で採択されるという変化が起こりました。
日本共産党は、引き続き、制度の拡充に向けて取り組みます。
■ 自己負担が月に54万円にもなる介護費用
10月2日号のミニにゅーすで、介護保険で使える限度額では必要なサービスがまかなえないと言う記事を掲載しました。この中で、必要なサービスを使うと月額90万円程度かかり介護保険から給付される最高限度額36万円だけでは不足で、差額の54万円を自己負担しなければならないことを取り上げました。ミニにゅうす読者の方から90万円の内訳を知りたいとの問い合わせがあったのでお答えします。
介護度5のひとりぐらしの方
(寝たきりで排泄、食事、着替え等すべて介助が必要)訪問介護(ホームヘルパー)を1日4回利用する 早 朝(1回2時間未満) 単価 8,490円昼・夕(1回2時間未満) 単価 6,790円深 夜(1回1時間未満) 単価 6,138円1日あたり 計 28,208円1月あたり 計 874,448円 事業所によって加算があるのでおよそ90万円としました。
介護保険から支給される限度額は36万円なのでそれ以外の54万円が自己負担になってしまうのです。● 行政財産は適正な管理をすべき!
日本共産党の調査で、船橋市が「道路」として所有している土地を、市内にある3つの団体に「駐車場」として貸し出していることが分かりました。
駐車場として貸し出している場所の一つは、現在は道路としては使用していない、高架下にあるスペース。普通自動車3台分ほどのスペースで、年間の賃貸料は、年間約9万円、月7600円程度です。
当該地域の民間駐車場の賃貸料と比べて非常に安価であることや、市内でもわずか3団体しか利用がないことから、「市の財産」の使用方法としては、不適切であることを予算委員会で指摘。駐車場設置の要望が地元から出ているなら、「駐車場」として利用できるように財産の区分を変更し、市民に有効利用ができることを周知するよう求めました。
市は、今後の研究課題とすると答弁しましたが、市民の大切な財産を使って、特定の団体に便宜供与を行っている事態の緊急な是正が求められています。
第4回定例会が11月27日から
12月18日までの22日間の日程で開かれます市長からは乳幼児医療費助成拡大準備の事務費や一般倉庫として課税した固定資産税の還付などを含む補正予算議案、消防関係、職員給与関係等の議案が提出される予定です。ぜひ議会傍聴にお越し下さい。
船橋市議会12月議会日程 11月27日(月)開 会 市長からの議案提案説明 12月 1日(金)
議案質疑 高橋忠議員 4日(月)一般質問 岩井友子議員 5日(火)一般質問 草野高徳議員 6日(水)一般質問 関根和子議員 7日(木)
一般質問 高橋忠議員 8日(金)一般質問 石川敏宏議員 12日(火)常任委員会 議案、陳情・請願の審議・採決 13日(水)予算特別委員会 補正予算の審議 18日(月)閉 会 付託事件の審査報告と採決