2007年9月10日 No.647

 

■ 9月議会
   公園設備や遊具の破損で負傷 管理のあり方を質す

  今議会、市が管理する公園で3件の負傷事故があり、損害賠償額を定め和解することについての議案提出と報告がありました。

○習志野子供の広場での事故は61歳の男性が遊具の上のごみを拾い遊具から降りようとした際、遊具の階段を支えている横木丸太が腐食していて踏み板が傾斜し、地面に落下負傷しました。入通院831日間の治療を要し、右肩に後遺障害が残る大怪我で損害賠償額は約791万円です。

○みなと中央公園の事故は鬼ごっこをしていた小学6年生の児童が樹木の朽ちた支柱を掴んだ際、出でいた釘に接触し、右手を10針も縫う怪我で、損害賠償額は約11万7千円です。

○八木が谷第一号公園での事故はやはり、鬼ごっこをしていた小学5年生の児童が躓き転倒した際、破損していたベンチに接触、右膝を負傷し5針も縫う怪我でした。約2万5千円の損害賠償です。

 ・予算不足で修繕追いつかず

このような事故が多発する原因は公園内の設備や遊具が老朽化してきているのに修繕もせず放置しているからです。年一回、専門家の「公園施設製品安全管理士」に施設点検を委託し「重要な箇所に異常あり、対策が必要」との報告書が市に上がっているのに修繕をせず一年以上も放置したままの中で「習志野子供の広場」の事故がおきています。公園の施設や遊具の安全対策は急務です。「予算がないから」と放置してよいものではありません。
  平成18年度の公園・児童遊園施設修繕費予算額は2800万円ですが決算額では、他の予算を流用して5300万円となっています。いかに当初予算が少なく、予算不足であるのかが解ります。
  日本共産党は「当初予算をしっかり付けて、劣化判定で専門家から上がってくる問題の箇所を早急に修繕し、安全対策を取るよう」求めました。さらに地元の町会・自治会の清掃・除草業務委託の際に、「公園施設の破損等の連絡を徹底してもらうよう」求めました。
  担当部長からは「来年度の予算編成に向け増額を財政部と協議する。また、町会・自治会にも公園施設に不具合等があったら市の方に報告していただくよう再度要請する」との答弁がありました。

■ 市民の声を市政にA

 日本共産党は市民のみなさんからお話をうかがいました。

 ・建設関係のお仕事をされている方々から

▼小学校の給食室の修理の仕事をしたことがあるが、壁に穴をあけたときに、コンクリートがすかすかの感じで、強度に疑問を感じた。また、学校の屋上に埃がたまっていたり、ペンペン草が生えていたりと管理をしない状況では、防水施行ももたない
▼家具転倒防止金具の材料代実費だけで、とりつけはボランティアでやっている。高齢者世帯など、自分でとりつけるのが大変なお宅の役に立ちたい
▼公共工事の入札は、税金の無駄をなくすという考え方に基づいているが、安ければいいという低価格の落札には問題がある。事業内容、労働条件などを落札の基準とする公契約条例の制定が必要

 ・保育園の父母は

保育園の父母からは、「今年あらたに保育園 (民間) が3園新設されるが、他にも切実な地域がたくさんある」「定員の125%のつめこみで先生が多忙になりイライラしている。つめこみでなく保育園自体をふやしてほしい」「市は市立保育園を民間委託すると言っているが、市川でできた初めての企業立保育園では低い国基準そのままのひどい保育がおこなわれている」「民間委託は1園でやられたら他でもやられてしまう。民間園もふくめて船橋の保育の質を後退させないために、どこも委託させないようにしたい」「マンションがどんどん建って子育て世代が入り保育需要が急増していくのに、市は船橋の将来をになう子どもたちを大切に育てていくという視点をもっているのか」などの声がだされました。

 ・商店・中小企業の事業者は

▼空き店舗の活用をするため、敷金・家賃補助など公的援助があると助かる。
▼「産業振興基本条例」もいいけれど、融資制度の拡充など具体的対策をしてほしい。
▼今年度から「市中小企業融資制度」が改変された。設備の取替え時の対応が難しくなる。利子への補助も減少し、借り入れが困難になった。
▼国民健康保険料が高い。
▼多重債務対策で行政側が窓口になって相談にのってもらいたい。