3月市議会
■平成20年度船橋市一般会計予算組み替え案を提案 |
日本共産党は市長提案の予算案に対し、市民の暮らし・福祉・子育て支援を充実させる、総額83億４千万円の予算組替案を提案しました。
| 歳入減をはかるもの （単位 千円） |
| 粗大ごみ処理手数料 |
-122,736 |
無料化にもどす |
| 公民館・女性センター使用料 |
-78,245 |
無料化する |
| 市債 |
-658,700 |
東葉高速出資などのための借金はやめる |
| 歳入増をはかるもの |
| 公共公益施設整備協力金 |
1,690,000 |
大型マンション開発に学校など施設整備のための協力金を求める |
| 国有提供施設等所在市助成交付金 |
449,947 |
習志野自衛隊基地に固定資産税相当額を求める |
| 土地開発基金 |
2,000,000 |
ためこみはやめる |
| 焼却灰再資源化施設損害賠償金 |
690,900 |
契約通り稼動せず廃止となる施設への賠償を求める |
| 歳出を削減するもの |
| 東葉高速鉄道㈱出資金及び利子補給 |
-731,336 |
国の責任の肩代わりはすべきでない |
| 船橋駅南口再開発事業特別会計繰出金 |
-880,100 |
企業会計にし、起債は借入で |
| 歳出を追加するもの |
| 介護利用料助成 |
200,000 |
対象を「本人非課税」にも拡大する |
| 特別養護老人ホーム建設費 |
300,000 |
1ヶ所（3ヵ年事業） |
| 道路新設改良費 |
600,000 |
交通安全対策をすすめる |
| 公園整備 |
250,000 |
1,000㎡の公園を５ヶ所 |
| 後期高齢者支援事業 |
210,000 |
所得200万未満の後期高齢者1人1万円支給 |
| 公設公営保育所新設費 |
600,000 |
３ヶ所 |
| 放課後ルーム増設 |
90,000 |
３ヶ所 |
| 子どもの医療費助成 |
570,000 |
中学３年生まで無料に |
| 緊急融資制度創設 |
150,000 |
５０万円の無担保無保証 |
| 小中学校大規模改造費 |
390,000 |
トイレ改修、外壁、防水工事 |
| 小中学校体育館耐震診断 |
123,000 |
全校の診断を完了させる |
| 西部地域小学校建設用地買収 |
1,080,000 |
１校新設する |
隣の鎌ヶ谷市から「予算が否決」というニュースが伝わってきました。
どうしてかというと、議会が市長に対し、「高齢者の福祉を削ってはだめ」と「お灸をすえるため」だったことがわかりました。
船橋市の３月議会では、鎌ヶ谷市とは少し違っていて、「今年は削らないが、来年削る準備をする」という予算を市長が提案しました。
その内容というのは、「敬老祝い金」「敬老会のためのお金」「入浴券の補助」「針灸マッサージの補助」などを「そっくり減らそう」ということを決める「検討会」をつくるための費用がいる、というものです。
ところで、この「検討会」はどんなメンバーで構成されるのでしょうか？
これまでも船橋市は、いろいろな「検討会」や「審議会」などは、任意で設置したものも法律に基づいて設置したものも、「公募のメンバー」はごくわずかで、あとは市内の組織にお願いして選出してもらう形をとってきました。
それを「あて職」の委員と言います。
そしてこの「あて職」のメンバーを選出する組織は、市から補助金をもらっているところが多いのです。
これは「市の意向を汲み取れる人を選んでいる」と言っても間違いではありません。
「公正な第三者」などとはほど遠い「隠れ蓑」ではないでしょうか。
「隠れ蓑」という言葉は、もしかして「死語」に近いかも知れませんので説明を・・・。
「蓑」はスゲなどの茎葉で編んだ雨具のことですが、「隠れ蓑」とは「真相を隠す手段」（広辞苑）とあります。
蓑に隠れて、自分の姿をくらまして、「蓑がそう言ったから」福祉を削る、というようなやり方を許してはなりません。
鎌ヶ谷市の市長は姿を現したから「お灸をすえられた」が、船橋市の市長は「蓑に隠れて」やったから成功した、などとなったら、船橋市議会の名誉が傷つきます。
「子育て支援」言いながら…
医療費助成堅持の陳情不採択に |
新日本婦人の会船橋支部から、子どもの医療費助成の現行制度堅持に関する陳情が出されました。これは県が今年10月から助成対象年齢を就学前までに引き上げる一方で所得制限を設け自己負担を200円から400円にしようとしている中で、所得制限なし自己負担200円の船橋市の現行制度を堅持することを求めたものです。
日本共産党は、船橋の制度を後退させずさらに中学三年まで無料化することを求めて陳情の採択を主張しました。民主党公認の野田剛彦市議（新風）は「県の推移を見守りたい」などと述べ不採択を主張、日頃「子育て支援」を掲げている木村哲也（市政会）、鈴木和美（耀）両市議なども不採択の態度をとり、陳情は多数で不採択になりました。
市民向けと議会内での態度の違い、みなさんはどう思われますか？ |
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