2008年5月19日 No.668
後期高齢者医療制度は中止せよ!


●木造住宅の耐震改修費にも50万円を限度に助成●


耐震診断総合評価一覧
上部構造評点 件 数
17年度 18年度 19年度
0.7以上〜1.0未満
倒壊する可能性がある
25 11 14
0.7未満
倒壊する可能性が高い
55 32 47
助成の対象となる件数合計 80 43 61



  2008年4月から「木造住宅耐震改修助成事業」がはじまりました。
  市は、この事業に今年度1250万円(25戸分)の予算を計上していますが、2005年度から実施されている市の耐震診断実績(表参照。合計184件)の一割程度です。

 
木造住宅耐震改修助成事業
 
木造住宅の耐震改修費用の三分の一(上限50万円)を市が助成。
市内在住者で、次の全ての要件に該当する木造住宅が対象。
・昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で設計・建築された戸建または併用住宅
・地上階数が2階以下の住宅
・耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満である住宅


2015年度までに耐震化率90パーセント!
  少ない予算付けで目標達成できるの?

  「木造住宅耐震改修助成事業」は耐震改修促進法に基づき実施された事業です。
  この法律では、2015年までに古い耐震基準で建てられた住宅の90パーセントを耐震改修目標とするよう、地方自治体に義務付けています。
  船橋市内には、古い耐震基準で建てられた住宅は4万9千戸もあり、2015年までの耐震改修目標90パーセントを達成するには4万4千戸の改修が必要です。単純計算でも、毎年5千5百戸の改修が義務付けされることになります。
  しかし、船橋市の今年度の予算はたった25戸分です。改修目標に対してあまりにも少ない予算付けではないでしょうか。
  このような状態では目標達成まで1760年もかかる計算になります。


いったいどうして?
夏休み前にプレハブ教室が、間に合わない!葛飾小学校

  海神のお住まいの方から、投書がありました。
  船橋で一番のマンモス小学校、葛飾小学校で、空き教室が一つも無いのに、「市は当初プレハブ校舎を建てて対応するとしていましたが、何と『手違い』で遅れ、新年度(四月)にプレハブ校舎が間に合わなくなりました」そのために、図工室、ワールドルームなどを急きょ教室にして急場をしのいでいるという状況が記してありました。

分かっていても「手を打たない」のが、船橋市

  実は、葛飾小学校の教室が足りなくなることは、昨年から分かっていました。
  私たち日本共産党の議員団は、「マンションを規制するか、マンション業者に一定の負担を求めて、学校を建設すること」を求めていたのですが、船橋市は何もしませんでした。
  その上、大きな手抜かりをしていたのです。

予算が議会を通るまでは「発注できないから」?

  市がプレハブ業者に「発注する」には3月議会の「予算が議決されること」が必要ですから、その後から発注すれば、4月には間に合いません。
  ところが、今回はもう一つ「手抜かり」があって、夏休み明けに「間に合うかどうか」という状況になっています。
  それは、昨年6月に建築基準法の改正で「耐震審査が強化されたことを、教育委員会は知らなかった」ので、その審査に四ヶ月を要するらしい、だからまだ工事に入れない、というのです。

子どもたちに、「謝るしか」ない!

  プレハブ教室が必要なことは分かっていたのですから、前年度の途中で「補正予算を組む」とか、予算の「流用で、設計図書の作成と審査」までは準備するとか、いろいろ方法はあるはずです。
  ところが、5月13日現在でも、「まだ、申請も出していない」ことがわかりました。
  これが、船橋市です。
  この不始末で被害を受けるのは「子どもたち」です。
  船橋市長と教育委員会は、「誠実に、子どもたちに謝る」ことが必要です。