2008年8月4日 No.676
庶民いじめの消費税増税反対!


千葉県葛南整備センター2008年度事業について説明会
   センター全体の予算は、前年比18%減

  7月28日、日本共産党議員団は千葉県葛南整備センター(県土木事務所)から2008年度の事業概要について説明を受けました。
  葛南整備センターは船橋市、市川市、浦安市の国道県道、河川の建設維持を行っています。国道県道の歩道整備など住民の大変強い要望がありますが、今年度の予算は前年比で18%少なくなっています。「船橋市にかかる主要な事業として、湾岸道路若松交差点改良事業は、平成18年に国土交通省のインターチェンジ設置許可がおりて、平成23年度完成を目標に進めている。また、成田街道前原入り口交差点の右折レーン設置事業などは今年度末で、進捗率70%になる見込み」などの説明がありました。

県道夏見・小室線の北本町の歩道拡幅整備について

  今年から新たに、北本町部分(夏見台からロイヤルホスト北口十字路までの600m)の歩道整備事業として平成20年度から24年度まで、総事業費16億円で事業をすすめます。今年度は用地買収費として2000万円が計上されています。歩道幅は3m〜3.5mとのことですが、北口十字路から夏見台間は坂道で、船橋中学の反対側は崖地となっており、「道路下の住宅への影響もあるので、地域住民に丁寧に説明し、同意を得て進めてゆきたい」と話していました。

海老川調整池事業

  海老川調整池事業は、降雨量時間50ミリ対応にするため、昭和51年から面積22ヘクタールの用地取得を進めています。総事業費は475億円で、現在まで250億円をかけ、用地取得の進捗率は84%となっています。調整池の上部の活用として、スポーツ広場、自然公園などとしての活用が計画されています。「相当の用地が取得できていることから、早期にこの用地を活用してゆきたい」と話しています。

●小中学校の耐震状況が公表されました●

  船橋市の小中学校は、耐震化が遅れ、大変深刻です。耐震診断が実施され、地震によって倒壊の可能性があるとされるIs値0.3以上0.7未満の校舎や体育館のうち、耐震補強工事が終わっているのはわずか36%です。さらに、震度6強以上の大規模地震で倒壊の危険性が高いとされる、Is値0.3未満の校舎や体育館で、耐震補強工事が終わっていないものが25棟(6月現在)あります。耐震性能が不足しているとされる旧耐震基準で建設された体育館75棟のうち、64棟が耐震診断さえ行われていません。

2010年までに補強工事完了

  学校耐震化促進のための特別措置法が6月に成立しました。船橋市教育委員会は診断結果がIs値0.3未満の校舎・体育館25棟と未診断の体育館64棟のうち今後の診断で0.3未満となった全棟について、2010年度(平成22年度)までに補強工事を行う方向です。今年度についても当初の予定を見直し、9月に行われる議会で補正予算を含め計画を検討中とのことです。
  各学校の診断状況などは、8月1日付広報や船橋市教育委員会ホームページなどで公表されています。お問合わせは各学校長、または、教育委員会施設課(047-436-2822)まで。
※Is値:構造耐震指標。建物の耐震性能を判断するための基準



アメリカと一体の戦争準備
習志野基地のPAC3、防衛省に移動させて実戦訓練

  7月28日夜、自衛隊習志野基地の新型パトリオットミサイルPAC3を東京・市ヶ谷の防衛省敷地内に移動させ、実践さながらの訓練が行われたことがマスコミ報道されました。
  政府・防衛省はPAC3配備は「首都圏防衛のため」と言っていますが、アメリカの先制攻撃戦略を支えるミサイル防衛構想に組み込まれているものです。
  今回初めてPAC3発射台に模擬弾を積み、習志野基地外に移動させての地上展開訓練が行われました。市内から市ヶ谷への移動について、7月9日に警察に車両通行届けが出されていましたが、訓練について、千葉県や船橋市には、何の連絡もきていません。
  9月半ばには、アメリカに浜松基地の機材を運び、PAC3実射訓練が行われる予定で、習志野基地からも要員が参加することになっています。
  市民団体から「こうした訓練を繰り返すことなく直ちにミサイル防衛計画を中止し、ミサイルそのものの撤去を要求する」との抗議文が、航空自衛隊習志野分屯基地司令に送付されました。

※警察への届け出の内容は、車両7種:発射台(幅2.9m長さ15・65m、総重量29・29t)、レーダー、訓練弾、発電機4種。