働いても生活できる給与がもらえないワーキングプアが問題になっていますが、その背景には、財界の要望に応えて、自民党政府が実施した相次ぐ労働法制の規制緩和があります。
ケータイのメール一本で職場に呼び寄せ、危険な仕事を平気でさせるような日雇い派遣も多く行われています。
船橋市内でも海岸地域に並び立つ倉庫や工場では多くの派遣労働者が働いていますが、日本共産党はそういう労働者にアンケートを行い、実態を調査してきました。ある日、この中で、作業中に死亡事故があったとの情報が寄せられ、調査の結果、亡くなったのは21才の派遣の女性だったことが分かりました。
事故が起こったのは昨年11月19日の夕方。市川市高谷新田の福山通運の倉庫でした。フォークリフトのつめの上に乗って3.8メートルの高所作業中に転落し、脳挫傷のため11月25日に亡くなりました。
本来、つめの上に台を乗せてベルトで体を固定して作業させなければならないのに、台もベルトもつけずに作業させていたもので、安全管理責任者が業務上過失致死に問われており、徹底した原因と責任の解明が求められています。日本共産党はこの事故をはじめ、この間のアンケートで寄せられた実態などを元に、労働局などに抜本的な改善指導を要求していく予定です。 |