2008年12月8日 No.680

◆雇用・中小企業守る年の瀬緊急対策を




高齢者も子育て世代も 暮らしに不安
日本共産党船橋市議団の「市政アンケート」


  市政アンケートへのご協力ありがとうございました。11月までに1000通を超える回答をいただいていますが、「暮らしがきびしくなっていると感じている」と回答された方が92%にものぼり、昨年の86%と比べ、さらに暮らしがきびしくなっていることが実感されます。道路や公園の整備、安全対策など、お寄せいただいた要望は、今年も市長に提出し、実現に向け力を尽くしていきます。

■ アンケートに寄せられた 声を紹介します
  • 物価が上がっているのに給料はそのまま。 子どもを産んで育てていく経済的自信がわかない。
  • 共働きだったが子どもが生まれ仕事をやめました。夫の給料だけでは毎月赤字です。
  • 住宅ローンの支払いが大変。資産価値が下落し売るにも売れず収入も限界。
  • 退職時から市県民税が6.8倍になり、とても払えません。
  • 嗜好品は買えません。毎年の旅行も中止、外出はほとんどしなくなりました。
  • 血のにじむ思いで蓄えてきた貯金をおろさなければ暮らせなくなった。
  • 夫婦共に持病があり、毎月の医療費が大変。食費を減らしています。
  • 年金少なく働きたくても就職先がない。パートも 短期しかなく生活費分を得ることができない。
  • 夫がなくなり遺族年金に。買い物に行くのも怖くなりました。

12月議会 宅地課長収賄 と 無免許医 事件

 12月市議会の冒頭、市長より、すでにマスコミ報道された「宅地課長収賄」と「無免許医」事件について報告がありました。

―警察へ調査丸投げ―

 11月20日、宅地課長が収賄容疑で逮捕され、相手方の建築会社「家・スタイル」社長も贈賄容疑で逮捕されました。06年9月の開発許可審査に関し便宜を図り、その見返りとして300万円の小切手を受けとったことなど、市長の報告は新聞報道の内容と変わらないものでした。
  「警察に関連文書を持っていかれたので調査を警察に任せる」という市の態度に「宅地課内の書類のみが押収されただけで、開発事前協議の書類は関係各課に残っている。市独自の調査もすべき」と求めました。また、「15年もの間、この課長を同一許認可業務につけていた人事政策が贈収賄の温床になったのではないか」と指摘したことに「今後研究をしていきたい」と答えました。

―無免許で夜急診療  市の信頼回復を急げ―

 無資格で医療行為をして逮捕された人が市の夜間休日急病診療で診療を行っていた期間は平成10年3月2日から平成20年9月30日までで、診療患者数764人(カルテ残存590件・廃棄済み174件)。カルテ内容を
・過剰投薬の有無
・一連の診療行為の妥当性
・使用禁薬の使用の有無
について8人の医師により精査した結果、6件の問題が発見されています。
  夜急診は医師会との委託契約ですが、市は資格のない人に診察された市民の人権についての責任はまったく感じていません。

生き残れるか? 船橋中央卸売市場


 市場の取引手数料の制度が大改変されそうです。
  これまでは、野菜及びその加工品 100分の8.5。果実及びその加工品 100分の7.0。生鮮水産物及びその加工品 100分の5.5。規則で定める加工食料品 100分の5.0。と「条例」で定めていました。
  ところが、この議会にこの条例を「委託手数料を卸売業者が定める」と変更するという議案が提出されました。
  こうなると、近隣の市川市・千葉市・柏市などの卸売業者が船橋の市場より低い手数料にすれば荷物が手数料の低い市場に出荷される可能性もあり「市場間競争」で「負ければ閉鎖」という事態も生まれます。
  この背景には、国の「競争すれば良くなる」という「規制緩和路線」の推進がありますが、「市場の再編」の思惑も隠されているのです。
  公共卸売市場の役割を放棄して「市場なんか有っても無くても」という無責任な話です。
  市民の毎日のくらしに大きな影響のある「食料品の流通」をすべて「業者まかせ」にさせてはなりません。