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学校図書の充実を
補正予算を組んでも充足率63・9%の学校が残る |
9月議会では、旧政権の経済危機対策交付金や補助金を使って小・中学校のデジタルテレビやパソコンを大量に購入する補正予算が組まれました。古いテレビの廃棄料等も含めると3億5千万円以上の予算です。
一方、同じ交付金の活用での学校図書館の整備予算は1440万円となっています。
今回の補正予算で、充足率の著しく低い学校に1440万円の予算を割り振り、充足率を最低でも63・9%まで引き上げる計画です。 しかし、本来整備すべき目標冊数に対しての現在と整備後の充足率は下表の通りで、たいして差がありません。このように図書が不足してしまっているのは、図書整備への予算付けをおろそかにしてきたからです。
船橋市は読書推進計画を持ち、「子どもがいつでもどこでも読書を楽しめるまち・ふなばし」を目標にしています。学校での読書活動推進のためには、まず、計画的な予算措置で学校図書の整備が行なわれるべきです。
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私道の環境整備事業について
「来年度補助率引き上げ検討する」 |
船橋市には生活道路として利用している私道路の環境改善のため、環境整備事業という制度があります。地元のかたがたが道路や排水の整備工事を行う場合の費用を市が一部助成したり、資材の支給を行っています。
現在、工事費用の助成の補助率は65%で、残りの35%を地元で負担しなければなりません。地域の主要な道路として使われていても私道であると地元負担があり、老朽化し、でこぼこでもなかなか改善されません。
日本共産党は公共性の高い私道については全額市の負担で整備することや環境整備事業の補助率の引き上げを求めてきました。
また、私道への資材の支給も合材や砕石だけでなくカーブミラーや手すり、U字溝のフタ、枡(ます)など道路関連の材料に拡大するよう求めてきました。
この問題を取り上げた今年3月議会では
「段差解消と部分的な補修等は市民の安全の観点から対応する方向、補助率の見直しも検討する」
という答弁が行われています。
今議会でも再度、私道の環境整備事業の改善を求めました。道路部長は答弁で、
「来年度からの実施に向け、補助率の引き上げについて検討している。公道に接する公共性の高い私道のカーブミラーは設置している。U字溝のフタや枡、手すり等の材料の支給について検討したい」
とのべ、改善の動きが示されました。
市道に比べ整備が遅れてきた私道の環境整備事業の改善が進みそうです。
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