2010年12月13日 No.733

◆国民の声切り捨てる、衆議院比例定数削減反対!

三番瀬の公約は放棄?

 12月議会で、藤代市長は三番瀬のラムサール条約の登録湿地にすることを「やめる」のではないかと思わせる発言をしました。
  新聞も「先行登録に否定的」と報じましたが、「船橋部分を先行して登録したほうが良い」という「再生会議の意見」も無視し、市川市や関係団体の一部から「時期尚早」という意見が出ているから、「進めない」と答えたのです。「公約の放棄宣言」と言ってもいいものです。
  三番瀬をラムサール条約の登録湿地にすることを、船橋市の漁業協同組合は正式に「合意して」います。
  それは、登録しても漁業を続けることにはまったく支障がないからです。
  ところが、一部から漁場再生が先とか青潮対策が遅れていることを理由に時期尚早だという意見が出ているというのです。

登録したら出来なくなること、それは「埋め立て!」

 漁場の再生も青潮対策も登録手続きと矛盾するどころか、協調して進めるほうが効果が上がるものです。
アサリや海苔などの漁業は、奨励されこそすれ、障害になるものではないからです。
  登録してしまったら出来なくなること、それは「埋め立てなどで浅海を壊すこと」だけです。
  登録させたくないのは、埋め立てたいから、それに利権で関わりたいから、と推測することが「合理的な推測」だと言えるかもしれません。

「青潮対策」は研究課題

 もう一つの「青潮対策」については、その原因の一つははっきりしているので、対策も可能のはずです。
  京葉地区の埋め立てのために、海底の砂を吸い上げた跡の「巨大なプール」状の窪みが習志野市地先などにいくつもあります。その底に沈殿した有機物が酸素を使い果たした結果「貧酸素水」が出来、それが風の影響で海面に浮き上がって移動する、これが青潮の一つの原因だということはわかっているのです。

研究する価値がある「マイクロバブル」

 青潮の元、貧酸素水を無くすには、酸素を含んだ空気を「貧酸素水の中に」送り込むことですが、普通に送り込んだのでは、直ちに気泡となって海面にでてきてしまいます。
  送り込んだ空気を海水に溶け込ませるのが「マイクロバブル」です。
  マイクロバブルの発生装置の開発も進んでいますので、研究する価値があります。

ゴミ出し困難世帯の対策
戸別収集・小型収集車導入を提案

 家庭ごみをゴミステーションまで持ち出すのが困難な世帯が増えてきています。坂や階段の上り下りがあったり、ステーションまでの距離が長く、ゴミ出しに苦労されている高齢者世帯や障害者世帯の支援や対策が必要です。
  今議会、日本共産党としてゴミ出しが困難な世帯への「ふれあい収集」(戸別収集)と狭い道でも収集に入れる小型収集車の導入を提案しました。

「ふれあい収集」の実施を

 ゴミステーションまでゴミ出しに行けない高齢者宅に市が個別に訪問してゴミを回収する「ふれあい収集」は、高齢者の安否確認の役割も果たせるため導入する自治体が広がっています。また船橋市でも5年ほど前にゴミの収集業務を行う職員の間から「ふれあい収集」を行う提案も行われてきました。
  「ふれあい収集」の実施を求めた質問に対し、環境部長は、「ゴミ出しが困難な方について市としても何らかのサポートが必要ではないかと考えている。戸別収集についてシミュレーションを行い、人員と経費など総合的に研究していきたい」と答えました。

小型収集車の導入を

 ゴミステーションの設置基準はおおむね10世帯から20世帯に1ケ所となっていますが道路が狭いために収集車が入って行けず、ステーションを近くに設置できない場所があります。
高齢化にともない、「遠くまでゴミ出しに行けないので近くにステーションを設置してほしい」という声が日本共産党に寄せられています。
狭い道路にもステーションを設置できるよう小回りのきく小型収集車の導入を提案しました。環境部長は、「現在船橋市は狭隘道路のゴミステーション調査を行っており、その結果をもとに小型収集車の導入を研究する」と答弁しました。
  高齢化にともないゴミ出しの困難な世帯が広がり、「地域の支え合い」ではすまなくなっています。今後とも「ふれあい収集」やステーションの配置の改善を求めていきます。