市民の不安の声に押される形で、船橋市も学校や保育園、幼稚園などの子どもたちがくらす施設の放射能汚染状況を8月1日から調査しました。
結果については、船橋市のホームページなどでも公表されています。船橋市の環境部で印刷物でももらえます。
ここで、「なぜ?」と思うことがありましたので書きます。
それは、私たちだけでなくいろいろな方たちが「自主的に調査」した範囲では、「砂場の汚染が強い」ことが特徴でした。
雨どいの流れ出す口あたりなどでも放射線量が高いというのもありました。
ところが、市が調査した報告書を見ると、砂場の放射線量が敷地内の値より小さくなっているのです。
■ 「ふたをした?」
その理由は、はっきりしています。
砂場に「新しい砂を一斉に補充した」あとから測定したからでした。
放射線量が低くなったことは良かったのですが、褒められる方法ではありません。
汚染されている砂を取り除いて補充したのならいいのですが「『新しい砂でふた』をしたうえで」線量を調べるのでは「低く見せる」だけで「姑息」という以外にありません。
放射線量は新しい砂を突き通す間に小さくなりますが、汚染された砂はそこに留まって、この後何十年も放射線を出し続けるのです。
子どもたちが掘り返したりすれば、表面に出てくることもあるのです。
■ 砂のとり替えこそが正しい手法です
科学的に考えれば、砂を補充する以前の汚染状況を正確に調べ、汚染された砂は取り除いて、新しい砂を入れて、安全確認のために再度測定する、というのが手順のはずです。
こんなことを繰り返していると、船橋市の信頼は下がるばかりです。
「正確に見て」対処するのではなく、出来れば見ないで、あるいは「見えないふりをして」やり過ごす、という姿勢が目立ちます。
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