2011年9月7日 No.750

◆原発からのすみやかな撤退を!

9月議会はじまる
住宅リフォーム助成制度、
市農産物放射線検査費など計上


 9月議会が2日から始まりました。
 市長からは、補正予算案7億3千万円、市税や国保料などの滞納金を一括して徴収するための「債権管理条例案」、北総育成園建て替え請負契約、船橋市総合計画後期基本計画など13議案が提案されています。
 補正予算では、追加の地方交付税22億円が計上されていますが、まったく支出には使わないため、財政調整基金に積み立てられ、この基金は120億円にものぼります。
 こうしたため込みをやめて、県下最低の小中学校の耐震補強工事などに使うべきです。



補正予算の主なもの
防犯対策費 9,720,000円 防犯カメラ設置費
地域支えあい事業 41,199,000円 NPO法人などへの補助
保育所用地購入費 2,530,000円 飯山満駅前保育園用地取得費用他
被災者支援 52,840,000円 震災避難者への家賃補助など
農産物放射線等検査費 1,551,000円 レタス・白菜など市内農産物を検査
住宅リフォーム助成 38,345,000円 11月~代金の10%(限度額10万円)を商品券で
小学校建設費 314,000,000円 小学校エアコン設置不足分追加

日本共産党議員の質問予定

 日本共産党は、「原発からの撤退、自然エネルギーへの転換求める」「放射能から子どもと国民を守る」の2 本の意見書を提案して、各会派に賛同を呼び掛けています。

9月9日(金) 議案質疑 佐藤重雄
        「市基本計画」や税金の取立問題など
12日(月) 一般質問 石川敏宏(7)
        清掃工場の建設運転について
13日(火) 一般質問 岩井友子(4)
        図書館、下水道、介護保険など
14日(水) 一般質問 金沢和子(2)
        駅バリアフリー化、公共施設の節電など
15日(木) 一般質問 中沢学 (6)
        行きすぎた節電施策、ゴミ有料化など
16日(金) 一般質問 渡辺ゆう子(3)
        医療費、放課後ルーム、放射能除染など
26日(月) 予算特別委員会
        質問/関根和子、佐藤重雄

議員名( )内は順番

 

「復興への希望」が持てる施策を急いで
石巻市ボランティア報告


 3月11日、日本共産党は「東北地方太平洋沖地震対策本部」を設置し、全国から被災地への支援を続けています。千葉県の日本共産党は石巻市内にある党の救援センターを中心に、救援ボランティアを派遣しています。8月末までにのべ4923人のボランティアが参加。日本共産党船橋市議団からは、石川・岩井・金沢の3名が参加をしました。

日和山より太平洋方面
日和山公園から見た門脇町付近。 もとは住宅街だった。

被災地を歩く

 宮城県石巻市は人口約16万人のうち、死者・行方不明者は約4000人。40人に1人が死亡・行方不明という状況で、県内でも最大の被災地となっています。
 最も津波の影響を受けた、石巻港に面した門脇町・南浜町の状況を日和山公園から確認すると、海から山裾まで、住宅・建物がほとんどありません。震災当日、この山に避難した住民は、自分の家が津波にのまれていくのを見ながら、津波にのまれる人たちの悲鳴を聞くことになってしまいました。
 なぎ倒された電柱、ひしゃげたシャッター、ねじ曲がった橋の欄干。海沿いには流された乗用車が見上げるほど積まれ、津波の威力に圧倒されました。

門脇町の霊園
門脇町にある西光寺の墓地。ここで泥あげ作業を行う。墓石の下から遺体も見つかっている。

寝る場所が変わっただけで「自立」といえるのか

 8月末をもって避難所は閉鎖となり、住民は仮設住宅へ移動することになります。
 しかし、避難所で受けていた食料支援などは、受けられなくなります。これから冬支度のために、衣類や暖房器具などの出費は避けられません。
 義援金があっても、安定した収入の見通しがないために、お金を使うことが不安となっています。
 現地で感じたことは、今、緊急に必要なのは、入居後も必要に応じて生活支援物資が定期的に届くようにすること、安定した収入が確保できるようにすることではないか、ということです。
 安心して買い物も出来ないでいる住民に、国は責任を持って展望を示すことが求められているのではないでしょうか。

仮設住宅に物資を届ける
仮設住宅へ支援物資を届ける。高齢者の多い仮設住宅では、Lサイズの下着が喜ばれた。



9月議会の審議日程

 

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