2006年 3月 13日 NO.607
節約すれば、安くなる
      −下水道料金の算定方法が改善される見込み

 
 これまでは、水道の水をいくら節約しても「下水道料金の基本料は毎月10立方メートルが最低額」となっていたため、895円(2ヶ月に一回の徴収ですから、その2倍)の料金より安くならない仕組みでした。
 今回の改定で下水道使用料は1立方メートル単位で小刻みに決めることになり、月に1立方メートル未満の人は624円(2ヶ月分でその2倍)が最低となり、「節約した人が報われる」料金体系になりました。
 この改定のきっかけになったのは、日本共産党の控室への「一本の電話」でした。

● 最初の衝撃
 
 一昨年の夏、控室に電話がありました。「下水道使用料は2ヶ月で20立方メートルが最低で基本料金になっているけれども、ひとりぐらしの高齢者がこんなに水を使わない。水を節約すればするほど、馬鹿ばかしい下水道料金になっていると思うので、調べてください」というものでした。
 しらべると、さらに不合理なことがわかりました。
月に10立方メートル以下の水しか使わない世帯は、水の使用量全体の2.38%の水しか使っていないのに、下水道使用料の負担の割合は5.37%だったのです。
 早い話が、「節約している人たちが、高い割合の料金を払わされている」ということだったのです。
 
● 議会で取り上げたのは16年9月

 このことを議会で取り上げたのは一昨年の9月議会でした。
 市も「矛盾のある料金体系」であること、「節約しても報われないのはおかしい」ことは認めましたが、「全体の見直しの時に合わせて考える」として、今回まで引き延ばされてきました。
 でも、この議会で見直しが行われれば「改善」です。
 
 電話をかけてきてくださった方は、名前を教えてくださいませんでした。一年以上かかりましたが「道理が通りました」ことを報告させていただきます。
 ありがとうございました。

■ 子どもを交通事故から守れ!
   くり返される通学路での交通事故・安全対策は緊急課題


 今年度は、通学路での交通死亡事故が2件、三山2丁目・松が丘3丁目で発生するという、これまでにない、異常な事態となっています。通学路の安全対策を放置してきた市に対して、厳しい批判の声が上がっています。交通安全対策を求める声は非常に強く、日本共産党が昨年行ったアンケート調査でも、10代・20代・30代が共通して、船橋市に望んでいる要望実現の第1位は「生活道路と歩道の整備」です。

● 問われる市長の姿勢

 しかし、来年度の市長の市政執行方針では交通事故から子どもを守る対策にまったくふれられませんでした。そこで、今議会では、現在の通学路の安全対策は急務であり、「子どもに安全な通学路を確保することができなかったという責任を、感じているのか」と、市長の政治姿勢を質しました。
 この質問に対して、市長は「船橋市の道路環境は、県下一悪いと言っても言い過ぎでない」、「一日も早く子どもたちが安全安心な道路にすることは考えている」と答弁し、問題はあるとしながらも、責任を感じているとの意思表示はありませんでした。
 残念ながら、現在の船橋市の道路予算のなかには、市内の通過交通を促進するような道路や、市民の日常生活には関係のない地域での道路建設に、多額の費用負担が行われており、交通安全事業を最優先するという状況ではありません。

● 安全対策最優先への転換へ、
        みなさんと取り組みます


 日本共産党は、市民のみなさんと一緒に現地調査を行い、行政に対して危険箇所を知らせ、改善を求める活動をしています。
 こうした活動が、市の道路事業の優先順位を変えるため大きな力を発揮しています。こうした活動をさらにすすめるために、日本共産党は力を尽くします。
 子どもやお孫さんと一緒に、通学路を歩いてみませんか。そんなときには、ぜひ、お近くの日本共産党の議員にも、お声をかけていただきたいと思います。
船橋市の道路安全対策に関わる予算の推移
年度 都市計画道路費 交通安全施設整備費
00年(H12) 2,607,403,000 916,461,000
01年(H13) 2,061,915,000 744,829,000
02年(H14) 1,895,978,000 953,327,000
03年(H15) 1,364,550,000 1,002,825,000
04年(H16) 1,947,112,000 903,614,000
05年(H17) 2,061,915,000 764,055,000
06年(H18) 1,225,725,000 833,928,000