ミニにゅうす 1081号 2024年7月1日

金権腐敗の自民党とスクラム組む松戸徹市長
地方自治の破壊にも批判なし

 日本共産党は6月7日の市議会で、国が地方自治体に指示ができる「指示権」を新たに導入する改定地方自治法と、金権腐敗政治の温床である企業・団体献金について、松戸徹市長の認識を質しました。
 改定地方自治法における国の「指示権」には限定がなく、「重大な事態が発生する恐れ」がある場合も発動可能で、恣意的な運用が懸念されます。憲法が保障する地方自治を根本から破壊する暴挙です。しかし、市長は「地方自治法改定は必要」と明言しました。
 共産党の「自治体を国に従属させ、戦争に市の職員を動員することも可能にするという認識はあるか」「各地の首長のように国に意見すべきだ」という質問に対しても、松戸市長は「従属させることに即つながらない」「推移を見守る」と答弁し、国言いなりの姿勢を示しました。
 また、自民党派閥の裏金事件を受けたこの間の報道各社の世論調査では、企業・団体献金を禁止すべきという声が多数です。共産党は松戸市長に対し、「政治家として、政治資金パーティーを含めた企業・団体献金の廃止をするのか、存続をするのか、どちらの立場か」と質しました。
 市長は企業・団体献金は「法の中でしっかりとした運用が必要」と述べ、事実上肯定しました。政治とカネが国政を揺るがす大問題となる中で、市長の政治姿勢が問われます。さらに「企業・団体献金についての評価はしないが、私に関連する政治団体に対しては、団体からの献金はない」と話をすりかえ、再質問に対しても同様でした。共産党が「では、なぜ自民党に献金が集中するのか」と尋ねると、議場が騒然。「質問をやめさせろ」などの野次が飛び交いましたが、市長の政治姿勢は市政全般に影響を及ぼすものです。
 登壇した市長は「日本の政治はいろんな形で資金を確保している」などと他人事のような答弁に終始し、金権腐敗の自民党とスクラムを組む姿が鮮明になりました。
 来年は市長選挙です。古い自民党政治を一掃し、新しい希望ある市政の実現に向けて、引き続き取り組みます。

震災時のデマ、 関東大震災時の
船橋市で起きた朝鮮人虐殺事件を語りつぐ

 能登半島地震で、「外国人が犯罪を犯している」とのデマが広がったという報道がありました。流言飛語によって、朝鮮人らを多数虐殺してしまった関東大震災時の事件を彷彿とさせ、歴史を風化させてはならないことを示しました。
 関東大震災時、「朝鮮人が暴動を起こす」などの流言が広がり、住民の組織した自警団や警察・軍隊によって、多くの朝鮮人や中国人が殺害される事件が起こりました。とりわけ船橋市はその事件が多発したところです。


 表は千葉県が発行する『千葉県の歴史』に掲載されている関東大震災時に船橋市内で起きたこれらのことは朝鮮人殺害事件です。
 この他、習志野騎兵第14連隊、15連隊による虐殺事件も起きています。
 船橋市で多くの朝鮮人が殺害されたのは、北総鉄道(現在の東武野田線)敷設のために朝鮮人労働者が近隣の飯場に多数居住していたからです。しかも、現在の行田団地の所にあった海軍無線電信場船橋送信所が、「朝鮮人が暴動を起こす」などのデマを送信したり、同送信所に朝鮮人が攻めてくると恐れ、地元の住民に武器を渡し、警戒を命じ、朝鮮人を殺してもよいと言っていたことが記録されています。デマと朝鮮人等への差別が生んだ事件でした。
 市が発行する『船橋市の歴史』や『船橋市のあゆみ』等には記録されていますが、あまり知られていないのではないでしょうか。誤まちを繰り返さず、平和と人権を守るために、船橋市が事件を歴史の教訓として語り継いでいくことを議会で求めました。
 市長から「平和な社会、世界をつくっていくうえで、世界でも船橋市も起こったことを歴史の資料としてしっかりとどめておく。何かの折に伝えていくことが、非常に大事だと思う。いろんな機会に共有できるようなものを、意識しながら取り組んでいくことは非常に大切。市として今後十分留意して取り組んでいきたい」との答弁がありました。