中学生が自衛隊で職場体験!
中学校では授業の一環で「職場体験」があります。生徒が希望する職場で仕事を体験させてもらうものです。船橋市では昨年度、3校・計33人が自衛隊で職場体験を行いました。しかし学校や教育委員会は、そこで何が行われていたのかを事前・事後ともに把握していませんでした。日本共産党は市議会でその問題性を指摘し、今年度からは自衛隊での職場体験は止めるべきだと質しました。
「災害救助」の面から自衛隊を評価する意見もありますが、自衛隊の主務は【戦闘】であると自衛隊法にあり、また自衛官向けのハンドブックには命を賭けてその責務を完遂する義務も書かれています。米中の紛争時には自衛隊が最前線で戦うように米国から要請されており、実際に海外での自衛官の戦死を想定した自衛隊は、葬祭業界と協定を結んでいます。
自衛隊で職場体験を行った生徒たちは、災害救助とは関係のないPAC3というミサイルの前で勢ぞろいした記念写真を撮っていました。日本も批准している「子どもの権利条約」の「選択議定書」やその他の国際法には、子どもたちを戦闘から遠ざける趣旨の規定があります。
議会ではこれらを一つずつ具体的に示し、教育委員会の認識を問いましたが、「自衛隊は他の一般的な職場と変わらない。職場体験を行うことに問題はない」旨の答弁でした。命を賭けて戦闘する職場が中学生の体験先としてふさわしいとの認識は看過できません。

「教え子を
再び戦場に送らない」
「戦争になったら勇ましく戦って死ぬ」と考える生徒を育ててはなりません。「戦争にしない知恵と覚悟をもった人を育てる教育をしてください」と日本共産党は強く求めました。 |