ミニにゅうす 1113号 2026年1月19日

民泊から簡易宿所への変更で、近隣住民の被害深刻

 

 戸建て住宅やマンションを旅行者の宿泊に供する「民泊」が、地域住民との摩擦を生んでいます。公共交通の混雑、騒音やゴミ、周辺の諸物価の値上がりなど、全国各地でオーバーツーリズム(観光公害)が問題化しており、船橋市も例外ではありません。
 そもそも「民泊」は、住宅宿泊事業法(2017年成立)により、旅館業法の適用を除外され、住宅街などで営まれる宿泊業です。周辺住民への影響が想定されていたため、事業者や管理業者の苦情対応を義務化しています。それでも、こうした事態を解消できない状況です。
 しかも、近年では「民泊」から旅館業法に基づく「簡易宿所(しゅくしょ)」に変更する事業者が出てきました。「簡易宿所」の根拠である旅館業法では、宿泊者の施設外での迷惑行為は、規制の範囲外です。
 これまでも、民泊事業者による管理不十分によって旅客による近隣の住宅敷地への無断立ち入りや、夜間の違法駐車や騒音が発生して深刻な状況が発生していましたが、変更後は、市に相談しても営業者へ情報提供、注意喚起を行うなどの対応しか行われない状態になりました。

市独自の規制を、緊急に実施すべき?

 旅館業法自体を改正すべきですが、全国では自治体独自で規制を実施している事例があります。
 たとえば、京都市では、すべての簡易宿所に家主が常駐して問題が発生したら速やかに対処、家主不在型の設置を認めていません。
 法律に規制がないからと、何もしなければ市民の暮らしは守れません。日本共産党は、船橋市が独自の対策を行い、市民が安心して暮らせる住環境を守るよう求めています。

やっぱりひどい公共施設の民営化
船橋アリーナ・武道センター 物価高でも利用料値上げ

 船橋市議会は昨年12月、船橋アリーナなど17の公共施設を従来通り、「指定管理者」制度で管理業務を株式会社など民間業者に代行させることを賛成多数で議決しました。
 指定管理者制度は2003年の地方自治法の一部改定で導入されました。住民の福祉を増進する目的で供用されている「公の施設」について、株式会社を含む民間団体を管理者として指定できる制度です。公の施設がビジネスの道具にされる、議会の監視がしにくくなり、管理運営への住民参加が保障されなくなる、特定事業者との癒着のおそれが大きいなど、様々な問題があり、実際に様々な弊害が顕在化しています。

運動公園・法典公園は ミズノ
船橋アリーナは コナミ

 運動公園・法典公園の5年間の管理者として指定され、20億円の公費を受け取るのは美津野(株)が代表の「ふなスポ活き生きパークパートナーズグループ」です。ミズノスポーツサービス、コナミスポーツ、オーチュー、タイムズ24という4つの株式会社と公園協会で構成される営利団体です。人件費を低く抑える一方、年間の駐車場収入は6500万円に上るなど、利用者に負担を強いて利益をあげています。
 船橋アリーナと武道センターの管理者として指定され、3年間で9億円の公費を受け取る「ふなばしスポーツ健康パートナーズ」は、コナミスポーツ、日本管財の両株式会社が構成員です。4月から中高生も含め、利用料を値上げします。社会教育施設としてのスポーツ施設は、誰もが健康を維持する権利が保障されるためにあり、低所得者が利用しにくくなる料金設定は問題です。
 日本共産党は一部の事業を除き、指定管理の継続に反対しました。
 欧州では公財政による社会保障や公共サービスの充実を求める運動が高まり、日本でも公共施設の民営化を撤回させる事例が相次いでいます。船橋でも民営化を検証し、本来の「公共」の再生を進めていきましょう。