ミニにゅうす 954号 2019年6月24日

954号 2019年6月24日
マクロ経済スライドをやめ、低すぎる年金の底上げを
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市民のくらし支える政策を

今議会で市長から提案された補正予算や議案には、政府が出してきた「消費税増税の対策」が含まれています。主な内容は、▽低所得高齢者の介護保険料軽減、▽児童扶養手当を受給している未婚のひとり親支援、▽住宅ローン減税延長、▽自動車税・軽自動車税見直しなどですが、その財源が消費税というのは大問題です。

市民の実態が分からない船橋市

今年度の年金は「マクロ経済スライド」の影響で実質0・9%減っています。こうしたなかでの消費税増税による物価の上昇は、年金生活の高齢者にも深刻な被害を及ぼします。
今回の補正予算で65歳以上の第1~3段階の介護保険料は減額されますが、低所得高齢者の支援としては不十分です。本会議で「介護保険料減免制度の拡充が必要ではないか」と市に質しましたが、「今回の保険料軽減後の状況を確認してからその後について考えたい」という答弁に留まりました。また高齢者世帯の実態についても市に問い質しましたが、答弁できませんでした。これでは高齢者の暮らしを守れません。

不十分は待機児童対策

10月からの幼児教育・保育の無償化にともなって、今後、保育園の利用者が増えることが想定されます。
今年度、船橋市では354人の定員増をはかりましたが、5月1日現在、534人の待機児童(市の基準)となっています。

【介護保険料減免制度】の対象は

①世帯全員の今年度の市民税が非課税の人(生活保護受給者は除く)で、世帯の収入額の合計が生活保護基準の1・2倍未満で、一人あたりの預貯金額が200万円以下の場合。
②失業等で著しく収入が減少したり、災害で被害を受けたなど特別な事情がある場合。(詳しくは左記にお問合せください)

船橋市 介護保険課 資格保険料係
436ー2303

来年度の待機児童を増やさないため、緊急の対応をとるよう市に求めましたが、市は「検討を進めたい」としか答えませんでした。
政府でさえ想定内の事態を、市民に最も身近な行政機関であるはずの船橋市が把握もしていない、対策もないと指摘せざるを得ません。
船橋市は、将来の行財政のためにと市民サービスの削減と負担増をすすめていますが、今、困っている市民に寄り添い支えることこそ、本来の仕事ではないでしょうか。

船橋市は習志野演習場での
オスプレイ訓練を認めるな

現在、習志野演習場では木更津駐屯地のCH47(大型ヘリ)の飛行訓練が行われています。木更津駐屯地への自衛隊オスプレイの暫定配備で防衛省は、「オスプレイの訓練はCH47と同様」と説明しており、習志野演習場が使用される危険性が高まっています。日本共産党は10日の本会議で、船橋・八千代・習志野市の住宅地に囲まれた習志野演習場で、墜落事故を繰り返し、騒音被害も大きなオスプレイの訓練は認められないと、船橋市から意見表明するよう求めました。
市長は「まずは安全性をどうやって担保できるのかを国がきちんと市に説明できることが大前提。国防でありオスプレイの運用は国の専管事項だが、仮に候補地として習志野演習場が明示された場合には、これは船橋だけの問題でなく八千代市、習志野市とともに3市で連携し、安全性が本当に確保できるのかが国から示されるのか、とかそのへんからスタートして判断していきたい」と答えました。
危険なオスプレイは、木更津にも習志野にも、日本のどこにも飛ばさせてはなりません。

第二湾岸道路建設から三番瀬を守れ

国土交通大臣が1月、千葉県知事の要請を受けて第二湾岸道路の建設を進めるための検討会の設置を表明しました。3月には第1回検討会が行われました。検討会では第二湾岸道路を含む新たな道路ネットワーク計画を具体化することが確認されています。千葉市から東京都内を結ぶ道路計画は、三番瀬の環境への影響が心配されます。国と県が船橋市に説明に来ており、日本共産党は本会議で、三番瀬の自然を守るために船橋市から声を上げるよう求めました。
市長は「国は(第二湾岸道路の)ルートを明確には確定していないという話だが、三番瀬は本当に次の時代にきちんと伝えていかなければならない大事な自然があるので、それを最優先にしていくと表明している」と答弁しました。
三番瀬の自然環境は、残念ながら悪化しているといわざるを得ません。漁獲高が減り、飛来する野鳥の数も増減はありますが、減少が見られ、これ以上の環境の悪化は何としてもくい止めなければなりません。

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船橋市中央公民館