ミニにゅうす 959号 2019年8月19日

着々と進む 市民に痛みを押し付ける 「行革推進プラン」

船橋市は行財政改革について有識者等外部の意見を聞く「船橋市行財政改革推進会議」を昨年から設置しています。
8月6日の会議では、3月に策定した『行財政改革推進プラン』の進捗状況と市民意見の聴取について意見が交わされました。
市は財政が今後厳しくなるので改革が必要であり、そのための『推進プラン』であると説明しています。
その中身は公共施設の民営化、63の市の事業の廃止や縮小等、公共施設の使用料値上げと駐車場有料化、国民健康保険料・下水道使用料・保育園保育料値上げ、ごみの有料化など市民生活に痛みを与えるものばかりです。
一方で市は、海老川上流地区や船橋駅周辺の大型開発に莫大な市費をつぎ込もうとしています。大型開発のムダ遣いを止めれば私たち市民の暮らしに直結する住民サービスの低下を行う必要はありません。
船橋市はこの『推進プラン』について市民の意見を聞くために8月19日から9月18日の期間「パブリックコメント」と「ウェブアンケート」を行います。しかし市民に周知する暇もなく、わずか1ヶ月という短い期間の募集で、あっという間に終わってしまいます。
「来年度の予算案に反映させる為にはこの期間しか設定できない」というのですが最初から市民に「痛み」を押し付ける計画ありきで、市民の意見を聞くといっても形ばかりに過ぎません。
会議を傍聴した市民は、「副市長が『市民の意見を聞いてもそれが全てではない』と発言していたが、市民からプランに反対の意見が多数寄せられても、変更はしないということではないか、ひどいと思う」と言っていました。市民無視は許されません。
『推進プラン』の事業廃止等の詳細は、8月19日のパブリックコメント開始に合わせ発表されます。しっかりチェックして市民の声をあげましょう。
大型開発を優先し市民サービスを切り捨てる『推進プラン』に日本共産党はストップをかけていきます。

来年度からの 新しい小学校教科書が決まる!

8月2日、船橋市教育委員会会議臨時会が開かれ、2020年4月から、市内の小学校・特別支援学校・学級が使う教科書と、市立船橋高校の教科書の採択が行なわれました。傍聴者は61人でした。
今回の教科書検定では「教育基本法」の改訂(2006)を具体化した「学習指導要領」の改訂(2017)という教科書の大転換が行われています。新しい教科書は、文部科学省の検定に「合格」してはじめて教科書とみとめられます。
新しい教科書見本を見ることが出来たのは、6月の教科書展示会でした。船橋市では3カ所(葛南事務所、総合教育センター、合同庁舎)で行なわれました。
教科書展示会では ◆新しい教育基本法、学習指導要領で教科書がどう変わっているか ◆日本の政府見解ばかりが書き込まれた「領土問題」 ◆5・6年で新たに「教科」になる「英語」の教科書 ◆2017年に問題の多かった「道徳」の教科書がどのように変化したか、などに注目が集まりました。
 今回の教科書改訂では、「教科が増える」、「教科書の内容とページ数が増え、大きさも大型化し重くなる」など児童・生徒の負担は大変で心配されています。
また、この内容を教える先生達の負担も重くなるばかりです。教育委員会議の討議の中でも教員の負担増を心配し「若い先生の多い船橋では」という言葉が何回か聞かれました。
教育委員5人は、教科毎に市教育委員会内の教科書選定委員会の推薦教科書と理由を聞きながら、質問や意見を出して教科書を決めていきました。違う意見がでて算数と音楽の2教科は採決が行われましたが、全教科書が選定委員会の推薦のとおり採択されました。
 教科書検定によって政権が教育内容に直接介入する動きが強まっています。どのような教育を行おうとしているのか、問題は教科書に現れています。民主的な教育を守る事は、民主的な社会を守ることでもあるのです。教職員の自由な教育活動が保障されること、子ども達がのびのびと成長できる学校にしていく必要があります。
来年は、現在文科省で検定作業中の中学校の全教科の教科書採択が行なわれます。国民の監視を強めていきましょう。

無料法律相談 8月9日(金)/9月12日(木)/10月16日(水)
船橋市中央公民館