ミニにゅうす 989号 2020年8月31日

令和2年(2020年) 第3回 定例会は8月28日より開会
会期:8月28日(金曜日)から10月5日(月曜日)まで39日間

国の補正予算は、これから活用へ 市長提案の補正予算は総額で約77億円に

 国の補正予算がようやく全額活用できる見込みとなります。新型コロナウイルス感染症への対応で、人手不足や収入減が深刻な医療機関への支援や、中小事業者への家賃補助などは、ようやく実施となります。対応が遅く、国民の深刻な実態に寄り添わない安倍政権の姿勢は、地方財政にも重大な影響を与えています。
 日本共産党からは、「少人数学級の速やかな実施を求める意見書」と、「新型コロナウイルス感染症に関わる医療体制の充実を千葉県に求める意見書」の、2つの発議案を提案しました。
 今議会にも、行財政改革を口実にした市民負担増が提案されています。運動公園と法典公園の指定管理者制度の導入により、駐車場料金が新たに設定されます。議会には市民から「やめてほしい」という切実な声が多数寄せられています。
 医療機関への支援や、教育環境の改善、市民負担増の中止など、引き続き、皆さんの声が市政に反映されるよう、力を尽くします。

 

国民の声で少人数学級を子どもたちに贈ろう

 新型コロナによる3か月もの休業と、再開後の過密な日程は、子どもたちに大きな負担とストレスを与えてしまっています。一人ひとりの子どもに寄り添った教育が切実に求められています。そのために不可欠なのが少人数学級ですが、現実はひどい状況です。
 小中学校の1学級当たりの基準は、国の制度は「40人学級」(小学1年生のみ35人学級)で、都道府県により地方独自の少人数学級(30~38人)が行われています。千葉県の少人数学級(「弾力的運用」)の基準は、小学校2・3年生35人、4~6年生38人で、中学校は1年生35人、2・3年生38人ですが、市内には基準を超えている学級が少なくありません。(表参照)
 新型コロナ感染防止のためにあける身体的距離は2メートル、最低でも1メートルといわれていますが、国の基準も千葉県の基準も教室ではとても1メートルの距離を取ることは不可能です。船橋市内の公立小中学校の状況

安全と学びを保障するために

 市内からは、「教室が密なので給食も、以前は机を向かい合わせ、おしゃべりしながら食べて、楽しい時間だったが、今は一斉に前を向いておしゃべりはしちゃいけない。シーンとして食器の音だけが聞こえるなかで給食を食べている子どもたちが、本当にかわいそうです」(小学校の校長)
 「自分の子どもが授業についていけてない。一人ひとりの状況に応じた指導をして欲しいが、先生も大変そうで無理は言えない」(小学生の保護者)
 「38人の学級では並べた机の間が狭くて、授業中に歩いて一人ひとりの子どもの様子を見て回ることができない」(教師)
 こうした声が聞かれます。
 今、子どもたちの安全と学びを保障するため少人数学級の実施が早急に求められます。
 7月には全国の知事会会長や市長会会長、町村会会長が「少人数編成を可能とする教員の確保」を文部科学大臣に要請、8月には全国小中高校長会が少人数学級を文部科学大臣に要請するなど、少人数学級を求める声が全国的に広がっています。
 教育の専門家が呼びかけた少人数学級を求めるネット署名等も行われており、船橋市議会からも少人数学級を求める意見書が出せるよう、日本共産党市議団として提案しています。
 国民の声で少人数学級を子どもたちに贈ろうではありませんか。

無料法律相談 9月17日(木)/10月14日(水) 船橋市中央公民館