ミニにゅうす 1037号 2022年8月1日
道路の安全対策
カーブミラーの設置について
カーブミラーの設置等、道路の安全対策を求める市民要望は毎年たくさん寄せられます。船橋市に寄せられるカーブミラーの設置要望件数、設置数、予算額、執行額は表のとおりです。
要望が多いときは年間150件近く寄せられますが、設置の実績は毎年50件程度になっています。日本共産党は設置数が少ない理由を質しました。
市は「現地の状況や船橋市道路反射鏡設置基準に基づき設置の可否を行い、設置場所など条件が見合った場所は原則設置している。なお、設置できなかった場所につきましては路面表示の設置や注意喚起の看板設置等の安全対策を検討し、安全確保に努めている。」と答弁しました。
カーブミラーを設置したい場所が出入口などで設置が難しい場合なども多数あります。しかし、そうした場合でも市は他の対策を検討してくれます。道路の危険個所、交差点の改良、カーブミラーの設置などの要望はお気軽に日本共産党までお寄せください。
ジェンダー平等の市政へ
男女混合名簿の本格的導入を
3月20日付東京新聞は、男女混合名簿の導入について、都内の区市町村と首都圏6県の政令市・中核市の68自治体を対象にした調査結果を掲載しました。その中で、船橋市の著しい遅れが明らかになりました。
回答のあった67自治体で、小学校では平均93・2%、中学校では平均74・7%が男女混合名簿を導入している一方、船橋市は小学校1・8%、中学校0と明記され、「子どもへの刷り込み考慮を」と批判的に報じられました。今年度から少し改善されていますが、本格的導入とは言えません。
男女混合名簿とは、学校で使う子どもの名簿を性別で分けず、50音順などで並べる名簿のことです。男女共同参画社会基本法(1999年施行)に基づき、全国的に男女混合名簿への移行が進みました。
しかし、一方で性別役割分担の固定化など、戦前の家族観や男尊女卑の思想を持ち込む動きも強まりました。千葉県議会では船橋市選出の中村実県議が「ジェンダー・フリー教育は偏向」と発言するなど男女混合名簿を問題視する中で、男女別名簿に戻す動きが広まりました。昨年度時点で、市立学校で男女混合名簿を使用するのは特別支援学校と高校だけでした。
日本共産党は3月22日の市議会予算決算委員会でこれを取り上げ、「恥ずかしい実態だ。子どもや教職員の目に日々触れる出席簿は、ジェンダー平等教育の土台と指摘される。男性優位、女性劣位を潜在意識に植え付ける名簿のあり方は大至急、是正を」と市に求めました。
その後、市教育委員会が校長会に働きかけ、現在は表のような状況です。
世界経済フォーラムが7月に発表した、各国の男女平等の達成度を指数で示した「ジェンダーギャップ報告書」によると、日本の順位は調査対象146カ国中116位と低位で、主要7カ国の中での最下位です。一方でジェンダー平等を求める国民の声は広がり続けています。力を合わせて妨害を跳ね返し、ジェンダー平等を実現していきましょう。