ミニにゅうす 1042号 2022年10月11日
契約変更は3回 金額1・8倍
老川調節池を盛り込んだシミュレーション
海老川上流地区土地区画整理事業による、海老川流域の治水への影響を検討するためのシミュレーションが、3ヶ月遅れで公表されました。
このシミュレーションの作成当初の契約日は、2月1日から3月31日までで、契約金は399万3千円でしたが、変更後の6月23日の契約日では、721万6千円になり、322万3千円増額になりました。この間、3回の契約変更が行われています。
最初の変更理由は、当初予定の完了が見込めなくなり、契約期間を延長。2回目は、千葉県から、海老川調節池の暫定整備と海老川下流部の河床掘削の条件をシミュレーションに盛り込む指示があり、内容を反映するために必要な期間として、さらに期間を延長。その後、シミュレーション内容が確定したことから、金額が変更となりました。
千葉県の指示で盛り込まれた海老川調節池の暫定整備等ですが、いつ事業が完了するのかは不明です。
海老川調節池の用地買収が始まったのは、1984年で38年前ですが、用地取得率は90%台でとまったままです。この間、飯山満川沿いでは浸水被害が出ており、調整池の完成は住民の切実な要望ですが、県は対策をとってきませんでした。この事業をシミュレーションに加えること自体、疑問です。
完成する見込みがない事業を盛り込んだシミュレーションについて、8月19日~21日の日程で行われた市民への説明会でも、多くの市民から「入れるべきではない」と指摘されました。
深刻なのは、海老川上流地区土地区画整理事業が、このシミュレーションを口実にして、工事着手をする、ということです。
新たな災害が、うまれるような街づくりです。推進ではなく、中止するよう求めることこそ、船橋市の仕事です。
火葬料が2倍に?! 税金の二重取りか
来年2月、2ヵ年かけて行われていた「馬込斎場」の改修工事が完了します。工事完了に伴い、「馬込斎場」を運営する四市複合事務組合(船橋市・習志野市・八千代市・鎌ヶ谷市)は来年4月から「馬込斎場」の使用料の改定を決めました。2019年10月に供用開始した「しおかぜホール茜浜」に料金を統一するもので、火葬料は現行の2倍に跳ね上がります(2年間は1・5倍の緩和措置)。また、式場の使用料も、これまでは式場・遺族控室・通夜控室など、各部屋ごとの使用料が設定されていましたが、改定後はセット料金となり、使用しない部屋があったとしても、セット料金として支払いが発生してしまいます。
公共の斎場で、避けることのできない火葬料の引き上げなどするべきではありません。今後も使用料の引き下げを求めていきます。