ミニにゅうす 1058号 2023年7月3日

船橋市も痴漢ゼロに取り組んで!

 今春、政府が「痴漢撲滅政策パッケージ」を発表し、東京都も5000万円の予算をつけて痴漢ゼロに取り組んでいます。一方、船橋市は痴漢ゼロのための取り組みを始めていません。そのことを日本共産党は6月12日の市議会で指摘し、「市内を走る北総線と新京成線にはまだ女性専用車両がない。その導入を市の責任で求めてほしい」と質しましたが、市は「まずは導入しない理由を(会社に)聞く」と答えるだけでした。どんな理由があろうとも、女性や弱者の安心安全のために市は強く会社に要請すべきです。
 また「痴漢にあったのは隙があったからだ」と教員から二次被害を受けた女子生徒がいます。「痴漢は重大な性犯罪であり、被害者に責任はない。そして傍観者であってもいけない」ことなどを教える「包括的性教育」を船橋市も行うように提案しました。国は5月のG7でこの性教育に取り組むと宣言しています。しかし市は「国の動向を注視し、調査研究を進めていきたい」と答えるにとどまりました。痴漢ゼロ対策に船橋市も早急に取り組むべきです。

 

「新湾岸道路整備促進期成同盟会」への参加で船橋市は三番瀬を守れるか

 「第二東京湾岸道路(以下、「第2湾岸」)」は、1994年に国土交通省が指定する「地域高規格道路」の候補になっていましたが、2001年に、整備ルートの前提となる三番瀬の埋め立て計画が白紙撤回されたことで、事実上の凍結状態になっていました。この計画を白紙撤回させ、30年にわたって三番瀬を守ってきたのは、市民の運動の貴重な成果です。
 しかし、道路計画そのものは白紙撤回になっていません。
 千葉県と千葉、市川、船橋、習志野、市原、浦安の6市は、5月26日に「新湾岸道路整備促進期成同盟会(以下、「期成同盟」)」を設立。30日には、早期の計画具体化を求める要望書を国に提出しています。要望事項の中には、「湾岸部の都県間についても検討を行い、計画を具体化」の記載があり、これでは名前を変えた「第2湾岸」構想です。
 市長は、「期成同盟会」の参加にあたり、「千葉県三番瀬再生計画」との整合性を図るよう、配慮を求めたとしていますが、それは可能でしょうか。

渡り鳥に配慮はできない

 千葉県が公表している「千葉県広域道路ネットワーク図」には、現在も、「第2湾岸」の予定ルートが記載されています(図を参照)。このルートがこのまま実施されれば、谷津干潟と三番瀬を行き来する渡り鳥たちには巨大な障害となってしまいます。完成後だけでなく、工事期間中も同様です。「千葉県三番瀬再生計画」には、ラムサール条約への登録を促進するとの記載がありますが、逆行する事態となります。
 東京湾の貴重な干潟である三番瀬を守るということは、そこに生きる全ての生物を守ることでもあります。日本共産党は、引き続き、市民の皆さんと一緒に三番瀬を守り抜きます。

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船橋市中央公民館