ミニにゅうす 1123号 2026年6月29日

規制値超える騒音『ららテラス』
南船橋三井不動産の市有地開発

 「1年前から大きな音がする。特に夜はうるさい」──近年、周辺で大型開発が進む、UR都市機構・若松団地の住民の声です。
 音の発生源はJR京葉線・武蔵野線「南船橋駅」直結の商業施設、「三井ショッピングパーク・ららテラスTOKYO―BAY(以下、ららテラス)」です。建物南側に設置されたエアコンの室外機による騒音が、約二十~三十メートル南に位置する団地の住民を悩ませています。
 3月11日、「異音がする」と通報を受けた市の環境部は現場を訪れ、施設を運営する三井不動産グループに現状確認と速やかな対応を行うよう指導しました。しかし応急措置では改善せず、三井側は4月8日、代替機を設置。修繕完了の報告は5月22日にありました。ところが、その後の市による騒音測定でも規制値を超過。全4回中、最大69・6dBと、高速道路の車内に匹敵する騒音です。
 この土地は船橋市が所有し、市は大きな責任を負っています。ららテラスは「JR南船橋駅南口市有地活用事業」の中で建設され、土地利用や施設整備、エリアマネジメントを民間事業者が実施するもので、市は、事業者に三井不動産グループを選定しました。三井不動産は、市と2054年6月末までの事業用定期借地権設定契約を結んでおり、賃料は年間約4400万円です。
 日本共産党は6月議会で防音壁を求める住民の声を紹介し、「周辺住民への十分な配慮義務、実地調査の権限、契約に定める義務を履行しない場合の契約解除などを定めた契約条項も生かして、一刻も早く騒音を軽減させるべきではないか」と市を質しました。
 企画財政部長は「事業者は改善を試みている」「改めて契約内容についても事業者と話し、速やかな対応に努めたい」と答弁。共産党は「三井不動産との定期的な意見交換の場に住民も参加させるべきだ」と訴えました。住民無視の開発のあり方を民主的なものへと、抜本的に転換すべきです。

守ろう!絶滅危惧種の鳥がくる三番瀬

 今年3月、環境省は5年ぶりに野生生物の絶滅の危険度をまとめた新たなレッドリストを公表しました。三番瀬でおなじみのハマシギやウミネコが絶滅危惧種に追加されました。
 5月、三番瀬には絶滅危惧種のシロチドリ、オオソリハシシギ、ハマシギ、ウミネコ、コアジサシ、コサギ、準危惧種のスズガモ、キョウジョシギ、トウネンが飛来していました。田久保晴孝氏(モニタリングサイト1000シギチドリ委員)によると三番瀬にはレッドリストにのる野鳥が51種飛来しており、そのうち絶滅危惧種は35種にもなるとのことです。野鳥の生息地である三番瀬の重要性は明らかです。
 しかし、この三番瀬は今、かつて10万羽以上飛来していたスズガモは、2011年6万羽、2024年3万羽と減少、干潟で採食するシギ、チドリも減り続けています。 
 市の認識を聞くと環境部長は「市自然環境調査では、ハマシギなど鳥類の減少が確認され、三番瀬の自然環境の状況は劣化傾向がうかがえた。湿地の状態を総合的に判断するため、今後は底生動物等の個体数等も含めた生息状況を経年的に把握するなど、三番瀬の環境についてモニタリングの実施を検討したい」と答えました。
 さらに現在、三番瀬に飛来する野鳥に重大な影響を与えることが心配される新湾岸道路計画が進行中です。三番瀬の再生計画と整合性図ると言いながら、事業を進める県は現在の三番瀬の自然環境調査を行っていません。調査をするまで新湾岸道路計画への協力をやめるよう市に求めました。市は「三番瀬再生計画との整合を図るという観点からも、鳥類だけではなく、底生生物についても調査を県へ要望する」というものの「新湾岸道路は本市として必要なものであると考えている」と、新湾岸道路計画を推進する姿勢です。

新湾岸道路よりラムサール登録を

 三番瀬の自然環境を守るため、渡り鳥の生息地・湿地を国際的に守るラムサール条約への登録が重要です。2028年の締約国会議で条約登録されるよう船橋市から手を上げることを求めました。しかし市は「本市を含む近隣4市、千葉県、市民団体、漁業協同組合等との意思統一が図られていない状況のため、現時点では三番瀬のラムサール条約登録は難しい」と後ろ向きです。
 三番瀬を未来に残すことは、野鳥たちが訪れる豊かな自然環境が残された海を残すということです。市民の力で三番瀬を守りましょう。日本共産党も力を尽くします。