ミニにゅうす 1054号 2023年5月22日

重大局面を迎える海老川上流地区開発
公聴会で中止求める

都市計画決定が間近に迫る

 5月13日、船橋市と千葉県は、海老川上流地区開発に関する公聴会を開きました。日本共産党の金沢和子市議と岩井友子市議が、開発を進めるための都市計画決定に反対する公述(公聴会で意見を述べること)を行いました。
 公聴会では上記2名の他に、都市計画に反対する方1名、賛成する方2名(うち1名は市職員が代読)が公述を行いました。
 船橋市は、市の全域を「船橋都市計画区域」として指定し、どんなまちをつくるのか・そのためにどんな施設をどこに作るのか、などを決定しています。この計画を変更する場合、市民の皆さんの意見を反映させるために「公聴会」を開催することになっています。
 船橋市は、海老川上流地区開発を素早く進めるため、用途地域などの都市計画決定を11月下旬頃、新駅に関する同決定を来年3月頃に完了させる予定です。市は都市計画案を作成するにあたり、今年3月17日から31日の間、公述の申し出を受け付けていました。
 公聴会で、金沢市議は「東葉高速鉄道はコロナ禍以降、利用者が減少している。在宅ワークも広がる中で利用者数が回復するか不透明だ」と指摘。開発前に駅の設置を決定するのは無謀だと批判しました。続いて公述した方は、「洪水リスクを高める開発に、なぜ巨額の支出をするのか。市民は納得していない」と述べました。
 岩井市議は「1番の問題は海老川流域の水害だ」「市のシミュレーションでは、区画整理事業を行わずに治水対策のみを実施した場合の効果が示されていない」と指摘し、市は公園整備など治水を考慮した提言をすべきだと述べました。
 11月、区画整理事業における仮換地(従前の宅地の代わりに、使用できるように指定された土地)の指定が予定されており、開発工事が急速に進む見込みです。海老川上流地区開発は、重大な局面を迎えています。

 

新たな人事確定 船橋市議会

 5月18日から19日にかけて、船橋市議会第1回臨時議会が開かれ、議長や各委員会の委員長、審議会の委員などが決まりました。

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